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日経平均株式指数、上昇相場はどこまで続く? 長期上昇相場には、もう一度、大きめの下落が必要ってどういう意味!?

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 NYダウが史上最高値を再び更新したというニュースが日経ネット版のトップに出てましたね。

 上げ幅が前日比470.63ドル高、終値は29,950.44ドル。

 この値幅、上がったね~という印象を持つかもしれませんが、実をいうと、そこまでのことではなく、むしろ、言うほど上がれなかったねという印象です。

  相場は難しいもので、実際のチャートの流れを見ていなければこの感覚が身に付かないため、どうしてもニュースなどから得る情報にズレが生じます。

 ニュースなどでは、上昇した理由として「コロナワクチンの開発による景気回復への期待」って報道されていますが、これについていえば、先週、このニュースが出てきたときに本当は消化されているため、相場的には、このニュースはホットな話題でもないわけです。

 じゃあ、なんで上がっているかというと、単純で、昨日、日経平均株価指数が500円ぐらい上がったから。

 これに反応している側面の方が強くて、でも、470ドル程度の上げにしかつながっていないということは、ワクチンのニュースがインパクトを持っていないことを示唆しています。

 難しいですよね、こういうのって。

 だから、資産運用するときはチャートと対話をすることが重要なんですが、これについては経験からしか導き出されない答えなので、相場は場数を踏むことが大事なんです。

 ちなみに、つみたてNISAで放ったらかし投資をする場合は、このブログでのチャート分析自体意味がないため、参考にはならないと思います。

 なぜならば、このブログでは通常の資産運用であるスポット買いや回転売買を前提にしていて、臨機応変にスウィッチングするためにチャート分析をしているからです。

 

 さて、先ほどのNYダウですが、今後の展開について見ていきましょう。

○NYダウ

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 いよいよ29,700ドル台の抵抗ラインを突破し、次の上昇に向けて動き出した感じです。

 でも、目の前に立ちはだかる上値抵抗線は3本。

 ピンクの点線がそれですが、これを一段一段クリアしながら、最終的には12月初頭につけるだろうと目される31,000ドル手前をもって反転下落といったところでしょうか。

 って、一応、考えているんですが、ナスダック次第ってところもあるので、ナスダックについても見ておきます。

○ナスダック

 ナスダックはちょうどピンク色の抵抗線で止まっている感じです。

 ここから上昇するか、下落するかですが、斜行三角形ができているため、上げるなら急上昇、下げるなら急落という分岐点に位置しています。

 NYダウの見立てと併せて考えると、ナスダックは「上に跳ねる」可能性が高いと見て取れるため、先ほどのNYダウは、一応の予定に従った動きになるかもしれません。

要するに、NYダウも、ナスダックも、まだもう少し上がる 

といったところでしょう。

 

 こんなふうに上げまくっているので、人によっては「すごいじゃん、株」とか思っちゃうでしょうが、NYダウも、ナスダックも、一応、ビクビクしながら上げていることには注意しておきましょうね。

 本当に強い上昇というのは、その曲線が一直線にピンと張り、かつ、上げ幅が大きいので、今みたいなビクビク上げは、その裏で売っているプレーヤーがたくさんいるってことを意味しています。

 結局、相場は需給のバランスで進んでいくため、売り勢が買い勢を上回ったら下げます。

 特に、急上昇後は、売り勢が一気に反転攻勢を仕掛けてくるため急落しやすいというのが相場の天井の特徴です。

 

 アメリカ市場についてはわかりましたが、日本市場はどうなんでしょう。

 日経平均株価指数を見てみます。

日経平均株価指数

 あいかわらず、日経平均株価指数はポジティブシナリオをメインシナリオにしています。

 昨日の上げを受けてチャート分析を更新しておきました。

 先週まで、オレンジ色の点線を強めの上値抵抗線として捉えていましたが、攻防戦の後、見事に突破してきました。

 時間足のローソクを見ていると、踏ん張って一気に持ち上げた印象です。

 がんばったね~って感じですが、今日は、踏ん張って両手で持ち上げている石があまりにも重いので、腕がプルプル振るえているといった展開になっています。

 10時過ぎの時点では上げ幅が100円を切っているため、押し戻されちゃってるねという印象です。

 ちょうど16,000円の大台に乗るか乗らないかといった段階なので、ここが心理的な節目になっているようです。

 どの道、まだ上げる余地はあるんだから早く上げちゃいなよと思いますが、チャート上、目先26,500円を目指しながら進んでいくと思うので、今日の展開は足踏みといったところでしょう。

 そして、26,500円の水準を突破してくると、次はおおよそ27,500円を目指す展開になると考えられます。

 テクニカル上は、普通に考えて、リーマンショック後の超長期上昇局面はこの水準で終わると思いますが、アベノミクス相場が終わったのが2018年1月、その後、コロナショックを経て、今の最終上昇局面が終わるのがいつになるか。

 先ほどのNYダウでは12月初旬で天井を着ける可能性を追っているので、そう考えると、日経平均株価指数は27,500円水準は狙えず、その手前で腰折れする可能性があると見れます。

 

 でなければ、長期的には次の上昇ステージに移行していくと思いますが、いずれにせよ、次の上昇ステージに移るには大きめの調整が必要になるので、次の話はこの調整を消化してからのことと捉えておきましょう。

 

 

 個人的には、最大限上昇して、天井を着けた後の急転直下を期待しているんですが、

エネルギーが大きいと、その反動も大きくなる

という、これも相場の法則の1つですが、これを狙っています。

 どうなるんでしょうね。

 売り勢の動きは気を付けていきましょう。

 

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