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これからの時代、変わりゆく常識を少しだけ早くキャッチし、人生に活かしてみる。

日経平均株式指数。天井まであとどれぐらい? 相場はこのまま踊り続けるのか。

 チャート、見てますか。

 今日の日経平均株価指数、前日比131.27円高の26,296.86円で取引を終えました。

 日経平均株価指数のチャート分析、少しだけ更新しておきますね。

 あいかわらずシナリオはポジティブシナリオ継続中です。

 今日はチャート上のピンク色の点線である上値抵抗線を突破してくるだろうと思ってたんですが、急速に上値を抑えられましたね。

 前日のNYダウが、バイデン陣営へのスムーズな政権移行を手掛かりに450ドル程度上げたので、この流れが日本市場にもつながっていたんですけど、取引の途中で東京都のコロナ第3波への対応として時短営業が報じられ、一気に値を戻しました。

 一時は26,700円台に乗ったんですけど、400円程度押し戻された格好です。

 ん~って感じですよね。

 大統領選絡みのネタとコロナ第3波のネタ。

 もう、みんな前から想定している話だと思うんですけど、それほどインパクトがない材料でも、今の相場は簡単に反応しています。

 相場の変動理由としては、とりあえず何でもいいって感じです。

 方向感としては上げ優勢ですが、ネガティブな材料がちょろっと出てくるとすぐさま利益確定の売りを入れる。

 NYダウが史上初の30,000ドルの大台に乗ったことが大きなニュースになっていますが、つまり、裏を返すと、スピードを出し過ぎている車が急ブレーキをかけるときがいずれ来るわけで、それを予測しながらマーケットのプレイヤーたちは取引をしているってことですよね。

 いつになったら、その合意形成が出来上がるのか。

 一応、今日時点では12月7日近辺であろうとチャート上では確認できますが、以前予測していた軌跡が少し後ずれしているため、現状では反転下落のタイミングを12月上旬としておきましょう。

 転換の水準は、終値ベースで26,500円程度。

 この水準が目先の大きな壁として立ちはだかっています。

 今日の高値からの押し戻しはここを見ているわけです。

 

 でも、時間足で見ると、突破してるんですよね。

日経平均株価指数(時間足)

 時間足では、今日の値動きで斜行三角形が出現したので、少し乱高下しながら天井を突くように思います。

 仮にさらに上げるならば、直近での上値目標値は27,200円近辺。

 結局、赤色の強力な上値抵抗線まで達しきらずに終わるかもしれませんね。

 

 ただ、問題は、TOPIXリーマンショック後の高値をクリアしていないことです。

TOPIX

 JASDAQも超えてないので、日本株の場合、超えているのは今のところ日経平均株式指数だけです。

 アメリカ市場では、ナスダック⇒S&P⇒NYダウと抜けてきたので、ここにアメリカ市場と日本市場の違いがあります。

 結局、日本の場合、新興のハイテク産業が経済のけん引役になっておらず、むしろ、大企業のハイテク銘柄が日経平均株式指数に組み入れられているため、たくさんある実需銘柄に足を引っ張られながら日経平均株式指数が動いているのがわかります。

 仮に、エリオット波動でいうところの「ダイバージェンス」が成立するなら、日経平均株式指数がリーマンショック後の高値を抜けたことでTOPIXもその動きに追随するはずですが、チャートを見ると赤色の上値抵抗線まで、遠い。

 

 NYダウの動きを見ると、赤色の上値抵抗線までの上昇の余地は約1,000ドル。

○NYダウ

 

 この値幅でいくと、TOPIXの上げ幅はせいぜいピンク色の点線である上値抵抗線までと考えていますが、どうでしょう。

TOPIX

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 現状では天井をつけるタイミングは12月20日近辺となっていますが、TOPIXの日柄と日経平均株式指数の日柄にズレが生じているため、ここはやはりNYダウが天井をつけるタイミングと目される12月4日近辺で考えた方がいいかもしれませんね。

 日経平均株式指数のタイミングが、一応、12月7日近辺となっているため、12月初旬を転換のタイミングとひと先ず考えておくことにします。

 ということは、TOPIXリーマンショック後の高値を抜けることができず、日本の株式市場においてはダイバージェンスは不成立という結論になるのかもしれません。

 

 と思いきや、ナスダックがレンジを突破してきましたね。 

NASDAQ

 目先、上値を追いに行っています。

 この動きはアメリカ市場にとって最終的に追い風になると考えられますので、やはり、日経平均株式指数はもう少し上がり、TOPIXはこの動きに追随できるかどうかが焦点になりそうです。

 ん~、でも、微妙だなぁ。

 ナスダックの場合、9月23日以来のもみ合い上昇相場が長引く可能性があり、その過程でNYダウが乱高下すると考えると、NYダウも、日経平均株式指数も、天井付近で揉めるかもしれません。

 どういう意味かというと、

天井付近で、2回程度高値を目指し、その後、急落。

でも、また戻り、本格的な調整はその後?

という展開もイメージできます。

 天井劇で荒れやすいかもしれませんね。

 

 一応、今日の日経平均株式指数の動きでこんなふうに見えてきましたけど、どうでしょう。

 今回は一切、ファンダメンタルズ関係なしの予測をしてみました。

 結局、今の相場はマネーゲームになっちゃってるんでそんなもんです。

 

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