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NYダウ、大幅下落! 日経平均株価指数は影響を受けるのか!?

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 昨晩、アメリカの株式市場も、ヨーロッパの株式市場も、大幅に下落。

 欧米の株式市場では中規模の調整が入っている最中ですが、日本はというと、今のところぶっちゃけそうでもありません。

 一応、数日前のピークよりかは若干下げてはいますが、欧米に比べると下げ幅はわずかなものとなっています。

  今、下げている理由は欧米で新型コロナうウィルス感染症の第3波が訪れ、経済活動が停滞するだろうといった思惑からとされています。

 これはこれで理由の1つではありますが、本質的には、

バイデン相場

のように思っています。

 株式市場は高値圏にありますよね。

 しかも、その期間がしばらく続いています。

 投資家たちは、内心、買い上がりたいと思っていましたが、ようやくここに来てポジションを変えてきたという印象です。

 しびれを切らした感じです。

 今の相場観は「アメリカの大統領選挙はバイデンが勝利し、短期的には株価の下落リスクは伴うものの、その後は上げ基調に戻るだろう」といったところでしょう。

 この過程の中で、ようやく、売り局面が訪れたって感じです。

 この売り局面が大幅な調整になるか、中規模調整になるか、小幅調整になるかが今後のポイントですが、欧米の株式市場はすでに中規模調整となっています。

 この理由は、テクニカル的には利益確定の売りが重なっているためですが、おそらく、日経平均株価指数もその動きに追随していくことになるでしょう。

 

 ということで、いつもどおり、日経平均株価指数のチャートを見ていきたいと思います。

 今回はメインシナリオに加え、サブシナリオとネガティブシナリオを描いていきます。

 まずは、メインシナリオであるいつものポジティブシナリオを更新したものから見ていきましょう。

日経平均株価指数(メインシナリオ:ポジティブシナリオ)

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 冒頭にあげたチャートと同じものです。

 前場途中のチャート画像ですが、160円ほど下落している場面です。

 ここでのポイントは、

一目均衡表において「雲入り」するかどうか

です。

 雲はチャート内では薄緑色の枠内のことですが、雲入りの手前で推移しています。

 ポジティブシナリオであるメインシナリオでは、雲入りせずに上放れるという予測ですが、この水準では押し目買いが入りやすいため、それ以降は上げてくるかもしれません。

 

 ただ、欧米の株式市場で中規模調整が入っているため、ポジティブシナリオではありますが、サブシナリオを用意しました。

日経平均株価指数(サブシナリオ:ポジティブシナリオ)

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 メインシナリオとの違いは、雲入りした後、出口付近で反転上昇するという点です。

 直近ではこれを見ていますが、サブシナリオの場合、下値をつけるタイミングが大統領選挙が実施される11月3日、その翌日の11月4日ぐらいと描くことができるので、そこら辺で押し目買いが入るのかもしれません。

 そうなると、上昇相場のピークをつけるのが来年の2月上旬ぐらいになる可能性があるため、日経平均株価指数においては、バイデン相場のイメージはサブシナリオになるのかな?と考えています。

 そして、ピークをつけた後に大幅下落が待っている、これはメインシナリオでも同じです。

 

 一方で、メインシナリオ、サブシナリオともに下値の水準が大きく切り下がる場合、ネガティブシナリオで相場の予測を行うことになります。

 今のところネガティブシナリオの可能性は薄いですが、ドイツのDAX指数(ドイツの株価指数)が下降トレンド入りしている可能性が高いので、一応、このタイミングでネガティブシナリオを描いておきます。

日経平均株価指数(ネガティブシナリオ)

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 ネガティブシナリオは、コロナショック後の下値からの戻り相場がすでに終わりを迎えており、日経平均株価指数はすでに調整局面に入っているという内容です。

 このシナリオはありえなくはないんですが、こちらも下値をつけるタイミングが米大統領選挙後、11月5日近辺となっており、年内はしばらく調整局面、どこまで下がるか、下値を模索する動きが続くだろうという内容です。

 自分で書いていてなんですが、テクニカル上はやっぱり見えないため、このシナリオについては頭の片隅に置いておく程度にしておきます。

 

 それにしても、日経平均の動きが欧米と比べて遅れているのはなんでなんでしょうね。

 単純に「欧米がコロナ第3波到来、日本はまだ大丈夫」ってことなんでしょうけど、そんなんでいいの?って思ってしまいます。

 円高のペースが遅いので日本円にマネーが集まっているとはいえないため、日銀のETF購入期待ってことでいいのかな?っていう気もしますが、金の買戻しが弱いことを考慮すると、日経平均株価指数の下落はこれからなんだろうと考える方がしっくりきます。

 

 ということで、直近は、メインシナリオを軸にしながらサブシナリオも並走させ日経平均株価指数の動きを見ていくことになると思います。

 やはり、今の相場は難易度高めですね。

 だから面白いんですけど、楽しんでいきましょう。

 

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