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日経平均株価指数が中・長期下落軌道に入るための分岐点とは。

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 日経平均株価指数は、昨日、前日比972.72円高の25690.18円で取引を終えましたが、昨晩の大阪証券取引所の夜間先物では25060円と再び大きく下落し、SQを無事通過できるかどうかが気になるところです。

 今回は、日経平均株価指数の中期的な方向性を確認し、仮に世界的な景気後退が訪れるならば、どの水準が日経平均株価指数のシナリオ分岐点になるかについてお伝えしていきたいと思います。

 まず、日経平均株価指数のチャートを見てみましょう。

 

日経平均株価指数(週足)

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※TradingView提供

 

 中期的な見立てなので、チャート面は週足で確認します。

修正A波:バブル崩壊からリーマンショック後の底値までの波

修正B波:リーマンショック後からコロナ相場終了までの波

修正C波:現在進行中の調整局面の波

 今のところ、エリオット波動理論においては、超長期波動をこのように捉えています。

 今の波は修正B波が終わり、修正C波の中にありますが、ポイントはチャートに引いてある緑色の水平線を下回ると、修正C波はリーマンショック後の上昇相場に対する調整局面であろうと判断する点です。

 今のところ、まだその線を割り込んでいないため、修正C波はコロナ相場の上昇に対する調整と捉えています。

 チャート面を拡大します。

 

日経平均株価指数(週足)

f:id:fp-office-kaientai:20220311085955p:plain※TradingView提供

 

 修正B波の後の波が修正C波で、これが今の波です。

 週足レベルでは、つまり、中期的には緑色の水平線までいったん下がる可能性を見ています。

 緑色の水平線の水準が24120.04円なんですが、長期的にはここを下回らずに反転上昇し、その後24120.04円を抜け下落していくという見立てがこのチャート面でのシナリオです。

 中期的にはもっと早く下抜けするかもしれませんが、この24,000円の水準では激しい攻防戦が繰り広げられる可能性が高いので、中・長期的にこのようなシナリオとしています。

 MACDにおいては中期的には下降トレンドを示していますが、おそらく、今後、コロナショックの頃のMACDレベルに到達することが予測されます。この水準が24,000円レベルという意味なんでしょう。

 

 それでは、日足レベルではどの値が分岐点になるかを見ていきましょう。

 

日経平均株価指数(日足)

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※TradingView提供

 

 日経平均株価指数の日足では、緑色の水平線は24270.62円となっています。

 つまり、日足では終値で24270.62円を下回ると、先ほど述べたように、修正C波はリーマンショック後の上昇相場に対する調整であることが確定します。

 

日経平均株価指数のシナリオ分岐点

◦週足レベル:24120.04円

◦日足レベル:24270.62円

 今後、日経平均株価指数が本当に下落するなら、この水準が非常に強いサポートレベルになるため十分注視しておくようにしましょう。

 

 今回の内容はあくまでもエリオット波動理論による見立てです。

 絶対そうなるとか、必ずそうなるといったニュアンスの話ではないので、そこら辺のことは重々理解てくださいね。

 

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