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日経平均株価指数、またリーマンショック後の高値更新! トレンド転換は起こるのか!?

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 連日のように上げ続ける日経平均株価指数。

 すでに、この上昇はいつ止まるのかにマーケットの注目は移っているようですが、どうなんでしょうね。

 昨日はファイザー製薬のコロナワクチンの報道で値を上げていましたが、今日はアメリカのナスダック市場が上昇したことを受けて上昇したようです。

 他にも理由はありますが、よく観察していると値幅が縮小気味なので、高値警戒感からの売りも入りやすくなっていて、買い手と売り手の思惑が交錯してきたといったところでしょう。

 

日経平均株価指数(日足)

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 日経平均株価指数の長期チャートですが、赤色の上値抵抗線に迫ってきています。

 いつも通りのポジティブシナリオですが、ポイントは、

コロナショック後の下値からの戻り相場がそろそろ終わりを迎える

点です。

 実をいうと、まだ上昇の余地はあるんですが、おおよそのイメージでいうと、天井が近いだろうという点は意識しておいた方がいいかもしれません。

急上昇した後は急落しやすい 

 これも相場の法則のひとつであるため、早めに下げを意識したポジション取りをしておくといいかもしれませんね。

 

 でも、また急落はしないと思います。

 なぜならば、まだ煮詰まっていないからです。

日経平均株価指数(時間足)

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 日経平均株価指数の時間足チャートで現状を確認すると、勢いよく上げ続けてきたかに見える上昇相場も、終盤で少しだけ調整が入っていることがわかります。

 この調整は利益確定の売りですが、あと1回上げると赤色の上値抵抗線を突くので、

①上値抵抗線を突破できればさらなる上昇

②上値抵抗線を突破できなければ急落

という分岐点に差し掛かっていることがわかります。

 傾斜角、上げ幅ともに、いつ下がっても申し分ない綺麗な急上昇波形を作っている最中なので、警戒心は緩めないようにしましょう。

 

 今回は、仮に上値抵抗線を突破できずに下げる場合、どうなるかについてあらかじめ見ておきたいと思います。

日経平均株価指数(日足)

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 日経平均株価指数が上値抵抗線近辺で天井を着け反転下落した場合、テクニカル的には比較的大きめの調整が入りやすいだろうと考えられます。

 その理由は、

急に大きく上げたから

です。

 上昇をけん引する目立った材料待ちという現状が否めないため、少しインパクトのある下げ材料で下げやすくなると思いますが、下値のメドを、一応、現時点でのシナリオでは23,500円程度としておきましょう。

 その後、いったん戻って25,000円をトライしにいくかもしれませが、再び下落し、22,500円近辺を目指して下がっていくかもしれません。

 これは数あるシナリオの内のひとつに過ぎませんが、ザクっとしたイメージで捉えておいてください。

 また、もう少し上げる場合は、その後も急落する可能性は高いですが、下値のメドは変化しますのでご留意くださいね。

 

 ついでに、日経平均株価指数がまだ上がるかもしれない理由にも触れておきますが、NYダウ、S&P、ナスダックといったアメリカの株式市場だけでなく、ドイツのDAX、日本のトピックスやジャスダックにおいても上昇の余地があるからです。

 このため、すぐに下がるというわけではなく、もう少し上がってから下がる程度に捉え、下がった場合のことを考えておくようにしましょう。

 

 ちなみに個人的にはiDeCoも、つみたてNISAもしないようにしています。

 これはいくつか理由がありますが、実際の運用は投資信託の中でもブル・ベアファンドで行っています。

 ブルは強気、ベアは弱気という意味ですが、ブル型のファンドは上昇局面で高い収益が得られ、またベア型ファンドは下降局面で高い収益を得ることができます。

 両方ともデリバティブを活用した投資信託であるため、買いからも売りからも入ることができますが、今のような局面ではベア型ファンドにスウィッチングし、相場が下落したらその投資信託の基準価額が上がるといったトレーディングをするといいかもしれません。

 iDeCoやつみたてNISAではブル型ファンドやベア型ファンドは選べませんが、大きく利益を狙いたい人には人気のある投資信託です。

 リスクもデカイですけどね。

 これを両方やると、完全な分散投資が図れます。

 大規模金融緩和が長く続いている今のような時代は、iDeCoやつみたてNISAで株式型と債券型の投資信託を分けて運用しても、実際のところ基準価額が似たような動きをしているため必ずしも分散投資になっているとはいえません。

 なので、ちゃんと運用したいならちゃんとした投資信託を買うのがいいわけですが、仕組みが複雑なため、よくわからないならやらなくてもいいと思います。

 短期売買がトレーディングの基本ですが、短期売買の継続が結果的に長期投資になります。

 つまり、長期投資は、長期の見通しを立てながら短期売買を繰り返すことであるため、この基本を押さえて長期継続投資を心掛けると資産運用はより意味のある面白いものになると思います。

 

 相場の転換点が来るかどうかという局面ですが、難しい局面でもありますので、十分注意を払った上で運用していくようにしましょう。

 

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