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エコノミストによる「アメリカのGDPと失業率の予測」が軒並み発表されています。

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 複数のエコノミストによるアメリカのGDP成長率と失業率の予測が発表されています。

 発表の時期は3月17日から23日です。

 2020年の第1四半期(1-3月)と第2四半期(4-6月)のGDP成長率と第2四半期の失業率の予測値となっていますが、第2四半期のGDP成長率を見ると、最もマシな値は、年率換算で前年同期比▲8.5%、最も悪い値は同じく▲30.1%と予測されています。

www.bloomberg.co.jp

 ブルームバーグの記事をもとに数値をまとめてみたので、ご参考ください。

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 このデータはアメリカのGDP成長率と失業率の予測ですが、現状、どうなっているかを見ないと程度の違いがわからないため、日経新聞によるアメリカのGDP成長率と失業率のグラフも確認しておきます。

アメリカの実質GDP成長率

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アメリカの失業率

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 アメリカのGDPの実質成長率は2019年10-12月期で前期比2.1%、失業率は2020年2月時点で3.5%となっています。

 この状況と先ほどの予測値を照らし合わせると、いかに落ち込みのすごさがわかります。

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 注目すべきは、①GDP成長率の落ち込みが良くても▲10%前後を見込む必要がある、②失業率は一気に5%は超えてくるのふたつです。

 このように見ると、実体経済の落ち込みがいかに深刻なものになるかが想像できますが、アメリカの株式市場はまだ悲観の中にあるようです。

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 これはNYダウのチャートですが、参考までに下値のメドを記しておきました。

 底値を探る展開にようやくそろそろなってくるかと思われますが、いったん戻っても実体経済の悪化がより鮮明になれば、おそらく再び下落局面になるかと思われます。

 今後は、世界各国・地域の金融政策とそれにともなう為替の動向に焦点がシフトしていくと考えられます。

 今後もマーケットを注視しながら、しっかりと情報を手繰っていくようにしていきましょう。

 

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