トレンド転換前の予習。そろそろポートフォリオの組み替えを。
原因は、大統領選挙を巡るロシアの干渉疑惑、いわゆる“ロシアゲート”の問題で、アメリカの政治が混乱していることから、景気刺激策が遅れるという懸念が株式市場で広がったこと。
確定拠出年金やNISA(少額投資)と言えども、長期投資を試みる際は、大局に影響を及ぼしそうな要因を把握しておく必要があります。
要はポイントを押さえることが大切で、FPなりにここら辺が重要かなと感じたときに、資産運用についてのタイムリーな情報をアップしていきます。
ここ最近、トランプ政権のこの手の報道が増えていましたが、任期の途中で辞任せざるを得ない状況が来るんじゃないかという見方もあるようです。
でも、今すぐにではなさそうです。
〔NYダウ チャート〕
リーマンショック後、最安値を付けた2009年以来、NYダウは長期上昇波動を描いていますが、2016年から現在に至るまで、その最終上昇波動の中に位置しています。
以前にもこのブログで言及しましたが、この波がピークを打つとトレンド転換が起こると予測しています。
夏のバケーション明け、秋口、つまり、2017年後半以降がそのタイミングかもしれません。
①もう少し上昇局面は続く
②年後半、ピークを迎えた後、トレンドが変わる?
さて、トレンド転換の要因で、今考えているポイントはこんな感じです。
①アメリカの為替政策
②ロシアゲート問題
③北朝鮮のミサイル
①は、いわゆる「新プラザ合意」と呼ばれる、アメリカのドル安誘導策です。
②は、ちょうど今、取りざたされている「ロシアの大統領選挙干渉疑惑」。
リーマンショックが起こってから今年で9年です。
経済周期としては十分一巡するタイミングですが、リーマンショック以降、世界情勢がガラリと変わりました。
それにともない、新たな世界の均衡図が描かれつつあるので、ここら辺が新時代のトレンド転換のポイントになると考えています。
ついでに日経平均株価指数も見ておきます。
〔日経平均株価指数 チャート〕
このチャートでは、2015年の6月24日に付けた終値20,868.03円を突破することが見て取れますが、その後はそれほど上がらずに、こちらもトレンド転換が起こりそうです。
現在、世界の株式市場は、このような感じでトレンド転換に向かって上昇しています。
さて、資産運用(ここでは長期投資)上、考えておきたいことは、
トレンド転換が起こることに備えて、ポートフォリオをどのように組み替えるべきか。
ということです。
相場上昇を予測する場合
⇒株式を中心に
相場下落を予測する場合
⇒債券を中心に
仮にトレンド転換が起こるならば、今回の転換は、リーマンショック後に蓄え続けてきた上昇エネルギーの大爆発になるので、世界経済に与える影響はかなり強くなるかと思います。
あくまでも予測ですが、少し念頭に置きながらニュースを見るようにしていきましょう。