1970年以降生まれの僕らにとって、2020年ってどんな年?
団塊ジュニア世代の筆頭である1970年生まれの人たちがちょうど50歳を迎える年。
2020年以降のそれからは、世の中のことを1970年以降生まれの人たちが中心になり真剣に考えていく時代が訪れる、そんな予感がします。
2017年の今はまだ、この国のこと、政治のこと、地域のこと、もろもろ、1970年以降生まれの私たちは「他人ごと」のように考えていますが、それもあと3年、いやがおうにも私たちは社会の中心に位置づけられ、「自分ごと」としてこれらのことを考えていかざるをえないようになるんじゃないかなって、近ごろ感じています。
2020年とは、いったいどんな年なのか。
今年の3月に「2020年以降の経済財政構想小委員会」により出された『こども保険の導入』という提言では、2020年をこんなふうに位置づけています。
22世紀に向けた日本の「第2創業期」
第1創業期は第2次大戦後の復興期から東京オリンピック・パラリンピックのある2020年まで、それ以降を第2創業期とし、“人生100年を生きる時代”に合わせたさまざまな改革を行っていこうと呼びかけています。
この提言の中心的な人物は小泉元首相のご子息である小泉進次郎氏ですが、1981年生まれなんですね。
現在36歳、ご存じのとおり、若手政治家の筆頭です。
さて、2017年、今年はなにかと熱い年です。
以前にこのブログでも取り上げた「働き方改革」がドカドカと進められ、直近では憲法改正が大きくクローズアップされています。
2020年に向け、この国のさまざまな社会制度の変革についてより現実的に議論していこうという機運を感じます。
その中のひとつが少子化対策です。
先ほど取り上げた『こども保険』もそのひとつですが、少子化対策はざっくりいうと、このようにまとめられます。
目標は出生率を回復させることですが、
①未婚化・晩婚化の原因にメスを入れる
②子育て世代の負担を軽減する
③家族で助け合える仕組みを整える
の3つの方法で問題を解決しようとしています。
結局は「生き方の見直し」ですよね。
人生観の変革。
戦後に醸成された固定観念が強いので、なかなか難しい部分もあると思いますが、2020年を境にこの国のカタチは変わっていくんだと思います。
この提言の趣旨はなにかというと、「レールからの解放」。
これまで日本社会は、一本道の「レール」を走り抜くような生き方を求めてきた。
受験に始まり、新卒での就職、毎日休みなく働き続け、結婚して子どもを持ち、定年後は余暇を過ごす。
「20年学び、40年働き、20年休む」という人生こそが普通で幸せな生き方だ、と。
こういう生き方のレール、人生のレールを政治がぶっ壊し、もっと自由に生きていける日本を創る。
ポイントは、そういったこれまで敷かれていたレールを政治が壊すことで、今度は、個人それぞれの生き方に政治が合わせていくこと。
そのために、働き方や教育、社会保障のあり方を見直していく。
こうすることで、真に困った人を助ける全世代に対する安心の基盤を再構築することができ、小さなチャレンジや新しい人生の選択の支えになる。
・・・らしいです。
素晴らしい。
こんな世の中になるなら、一念発起して起業した人間にとってはなんて生きやすい国なんだと思えるような気がします。
みんな一緒じゃないですよね、人の生き方なんて。
提言されている『こども保険の導入』については、ここから言及していくとやたらと長くなるので、次回に持ち越します。
ポイントは、幼児教育や保育を無償にすること。
最近の報道では、自民党内で「教育国債」を発行しようとか、野党からは幼稚園・保育園から大学までの教育費を完全に無償化しようとか、要は子育てにかかるお金をゼロにする、つまり、すべての教育課程を義務化するということで憲法改正が必要かなんて議論もされています。
2017年は、2018年に向けて教育面で最も熱くなる年になりそうです。
だから、『こども保険』のこと、少し知っておく必要があるんですね。