FP OFFICE 海援隊|1970年以降生まれの「ライフ&マネー塾」

これからの時代、変わりゆく常識を少しだけ早くキャッチし、人生に活かしてみる。

コロナとか以前に、おそらく、2020年を境に圧倒的大多数の会社員世帯は、このままいくと「詰む」

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 将棋って、そういえば、何手か先を読んで理屈で打つ時もあれば、直感でこれでいこうと指すときもあります。

 理屈で考えて間違える場合もあるし、直感で判断して間違えることもある。

 でも、理屈で考えて正しいこともあるし、直感で判断して正しいこともある。

 悩ましい限りですが、人生、迷ったら楽しい方に行けばいいように思いますし、後々、あぁしておけばよかったぁと後悔しないようにすればいいような気もします。

 難しいですよね~。

 コロナの今年、2020年を境に時代というか、暮らしというか、人々の価値観が、なんだか大きく変わっていくような予感がしています。

 これは直感。

 そして、理屈を組み立てようとしますが、それが複雑すぎてよくわからないことも多い。

 

 自分の仕事を通して考えると、最近、ちょいちょいこの想定を試しているんですが、いつも途中で消えちゃうんですよね。

この国の一番大きなうねりは何か 

 

 たぶんね、

産業構造の転換が目に見える形で表れてきた

 ここなんだと思ってます。

 安倍政権以降は特に、国は「1億総活躍社会」をスローガンにこの国を未来に向かって進めていこうと様々な政策を実行しています。

 その前提になるのが、

超高齢化・少子化社会に伴う人口減少

ですよね。

 これを前提にした場合、普通に何もしなかったら国力は落ち込んでいくのは必然です。

 そうなると、経済力は落ち、国防力は落ち、教育も、文化も、そして私たちの幸福度も落ちていきます。

 そういうのはまずいので、何とか国力が落ちないように方策を整えようとしているわけですが、この根底には人々の持つ考え方や価値観が存在するため、変化を好ましいと思っていない人にとっては異質なものが入ってきたということで反対運動が起こります。

 それを説得するにはとてつもない時間と労力を割く必要があるため、知らず知らずの内に何かを前に進ませようとします。

 そして、それが明るみになった時、人は大騒ぎをしますが、時すでに遅しで物事はスタートラインを切っている状況です。

 それがいろいろな場面で顕在化しているのが今年のように思うんですが、中でも、個人的に一番目に留まっているのが「産業構造の転換」なんですよね。

 単純にこれはリモートワークだという話じゃなくて、SDGsだという話でもなくて、産業というよりもその「構造」自体が変わっていく節目になるのが2020年なんだろうと感じています。

 

 たぶんね、国民全体の内、産業の転換で育つグループに入る人って圧倒的に少ないはずなんですよ。

 それで、旧産業から新産業に転換させようとしたって、その移動に莫大な時間がかかるわけですから、それをそんなに労力をかけずにスピーディーにやろうとするならば、新しい産業に移ってすぐに適応できるような人間にその役を担わせますよね。

 この一部の人たちでこの国の経済を牽引させて、これとは反対に、真逆の、どうしても今の場所から離れることができない人たち、例えば、障害を持たれている方とか、経済的にどうしても貧しい方とか、そういう人たちは最低限しっかりと救済していきながら、いわゆる中間層の圧倒的大多数の会社員を向いて制度の改編がされていくんです。

 それが「1億総活躍社会」の本質だと思うんですけど、これって直感的に感じてることなんですよね。

 で、それが正しいかどうかを理屈でごねごねと組み立てている最中です。

 

 現象で考えると、少なくともこんなところで私たちは変化を見ています。

 まず、

共働きが異様に多い

ですよね。

 ここ、ものすごい時代の変化を感じますが、男性だけでなく、女性も働く、しかも、パートでなく正規労働者として働かなければ、老後の生活が豊かなものにならなくなる可能性が高まっている。

 それと、

働き方改革

ですよね。

 残業規制とか、有給休暇の取得義務化、同一労働同一賃金とか、男性の育休取得の義務化とか、働く時間のウェイトを下げて、自分の時間や家庭で過ごす時間を増やそうとしています。

 あと、これね、

副業・兼業・起業などの推奨

 ひとつの会社に縛られることなく、自分の能力をさらに高めて生きなさい的なニュアンスですよね。

 そして、同時に、

リカレント教育

ですよね。

 人生100年時代は長いんだから、セカンドステージを見越して大人になっても学ぶことを続けましょうってなってきてます。

 

 こういうのって新しい産業に向かう人を育てるといった長期目線での取り組みで、例えば、若い世代、20代から下かなぁ、次世代の社会人を想定していて、30代以上の場合、特に有能な人じゃないと上手くこの波に乗れないはずなんです。

 30代以上の多くの会社員の方々やご家庭では、今、提示されているメニューを呑まなければ、少し大げさに言えば、捨てていきますと言っているようなものですよね。

 

 で、年金不安が煽られて、老後の生活を安心して送れるようにしたいと思う人が増えていて、次の時代にスムーズに移ることができない人たちは、自分なりに努力はしようとするんですけど、それでもなんだか認められているような気はしなくて、いつの間にか人生の節目を迎えるという、ある意味「詰め将棋」のようなものを見せられているような気がするんです。

 要は、何が言いたいかというと、

おそらく、圧倒的大多数の会社員世帯は、このままいくと「詰む」

ということなんですが、会社員の人たちが詰まないような人生を送るためにはどうしたらいいか、これが自分の考える「2020年が大きな節目になる」という意味なんだと、今、答えが出ました。

 ということは、やっぱり間違えてなかったですね。

人生の価値観を個々のレベルで変えていけばいい 

だけの話で、国の打ち出しているメニューに全面的に乗るのは良くないですが、一部は乗って、一部は自分目線で動き出すと捉えていけば、後は意志と方法論の問題です。

 

 そこで、

幸せとは何か

ってことなんでしょうね。

 それとか、

楽しいってなに?

ってことで、そう考えると結構簡単かもしれませんね。

おばちゃんのような生き方をすること

 おばちゃんたちって、なんか楽しそうですよね。

 いろいろと細かいこというと悩みごととかはあるでしょうけど、

だいたい楽しい方に向かっていく生き物

のような印象があるんですけど、ん~、言ったら「直感的」っていうか、楽しそうな光に向かっていく蛾のような存在で、だから、地域社会に溶け込みやすいし、退職してもサークルとか、地域活動の団体とか、そういうので仲間づくりして遊んでるし、子どもとか、孫とかと一緒に旅行とか行きたがるし、それだけ生命力があるというか、だから、女性は長生きするのかなぁとか、そんな生き方がこれからは単純に推奨されていくように思います。

 

 だから、難しい話とかは言うほど必要ではなくて、社会制度とか、経済とか、お金の話とかは、本当はそんなに必要じゃなくて、「シンプルにこっち」っていうほぼほぼ正しい答えをちゃんと共有していればいいわけで、その整理をしながら、時代の流れにある程度は乗り、ある程度は乗らない人たちと長く付き合っていけばいいわけで、国が前提としている人口減少化社会に対しどこ吹く風と思えるような環境を仕事を通じて作っていけばいいわけで、ある程度、大枠の答えは見えているんだから、それでよしと思えるようになりました。

不安を楽しいに変える

 それでいいんじゃないでしょうか。

 

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