今後の株式市場。高値警戒感からの売り圧力に気を付けて。
マーケットは、基本的な方向感としては、以前からあまり変わりませんが、しばらく更新していなかったので、このタイミングでアップしておきます。
今回は、ナスダックから流して見ていきますが、リーマンショック後、上がり調子だったナスダックは、頭打ちの波形となっています。
昨年の10月の急落から今年にかけては上昇を描いていますが、この上昇は、利下げへの期待がそうさせていたため、アメリカの新興株式市場にマネーが流れていったということなんでしょう。
その後、米中の摩擦が世界経済を減速させるということで、FRBは利下げの方向に舵を切りましたが、成長著しいナスダック市場から資金が少しずつ流出してきている状況なのかもしれません。
方向感としては、短期的に、①もう少し上がる、②すでに調整局面に入っている、のどちらかと考えています。
いよいよ下げが来るかってとこですかね。
NYダウについても見ておきます。
このチャートは1928年からのものですが、いわば超長期チャートです。
先ほどのナスダックと重ねて見てみると気づくと思いますが、似たような動きをしています。
IT革命後は特に、ナスダックが先行して、NYダウがその動きに追随する傾向があります。
時系列が長すぎるため、もう少し絞って見てみましょう。
傾向としては、ナスダックと似たような流れですね。
波形のカウントは少し異なりますが、波形としては合致します。
方向感としては、①もう少し上がる、②すでに調整局面に入っている、の2つですが、個人的には、もう少し上がってからの急落を予想しています。
時期的には、2020年、そんな流れになるのではないでしょうか。
次は日経平均株価指数の動きを見ていきましょう。
日経平均も似たような動きをしていますが、ここ数カ月の違いは、アメリカと比べると出遅れている点です。
デフレから脱却できないことをマーケットが悟ってしまったように思えますが、根本的には、アメリカと比べると、良い投資先とは言えなくなっているのではないでしょうか。
依然として調整局面の中にいます。
方向感としては、もう少し上がる波形ですが、もうちょっとしたら急落といったところです。
日経平均株価指数は、結構、わかりやすい波形かもしれません。
最後にドル・円も見ておきます。
ドル・円については、結論をいうと、目先は円安、その後は円高の流れになるのではないでしょうか。
全体的なマーケットの方向感としては、「もう少しだけ上げ調子、その後は急落」。
裏を返すと、「下げ待ち」ってところですかね。
下げるタイミングは、早ければ年内、2020年が最も可能性が高いかもしれません。
このタイミングの下げは、昨年の大幅急落のようなイメージで考えています。
ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)としては「第3次IT革命の終焉」なんて言われてますが、ナスダックを軸に見ると、個人的には、この理由が一番しっくりきます。
ということで、今後の株式市場は、高値警戒感からの売り圧力にさらされやすい可能性が高いため注視していきましょう。