NYダウ、再び急降下。今後のポイントは「金利・財政・為替」の3つ。
昨晩のニューヨーク株式市場は、再び大幅下落。
NYダウは、前日比1,032.89ドル安の23,860.46ドルで取引を終えました。
ざっくりいうと、
①なぜ、また、ニューヨーク市場が下がったのか。
②NYダウチャート分析
③今後のポイントは?
|ニューヨークの株式市場が再び下がった原因
もともと2月2日に始まった世界同時株安はニューヨークが発端ですが、昨晩の急落は「利上げに対する警戒感」がさらに増幅した結果です。
ひと言でいうと、「アメリカの歳出増」が「国債の売り」を誘発し、「金利が上がる」というシナリオです。
詳細はこちらの記事でご確認ください。
fp-office-kaientai.hatenablog.com
それにしても悪いタイミングが重なっています。
ひとつは企業の決算前であること。
もうひとつは仮想通貨の急落です。
2月はどちらかというと下げやすいんですが、これに仮想通貨の問題が重なってしまっているため、有価証券市場から一気にマネーが避難しているようです。
|NYダウはどうなる?
今回はNYダウについて見ていきますが、今後、どのような展開になるのでしょうか。
◎NYダウチャート分析
簡単にまとめると、
①すでに調整局面に入っている。
②短期的にはそろそろいったん下げ止まる。
③しかし、調整局面にあるため、中期的には再び下落する。
④下げ切った後は、中期的な「揉み合い相場」が続く。
⑤揉み合い相場が終わると力強く上昇していく。
と考えています。
揉み合い相場とは、一定の価格の範囲内で上がったり、下がったりを繰り返す動きです。
すでにプレイヤーのマインドが下向きに変化したので、これからしばらくはどれぐらいの水準で下げ止まるかに意識が傾いていくでしょう。
|今後のポイントは?
個人的には「金融機関と国の財務諸表がどうなるか」と「為替の動向」を今まで以上に観察していこうと思っています。
なぜかというと、マーケットは、ここ数カ月、良好になり始めた実体経済に注目していましたが、今回の世界的な株価の下落を受けて、再び「金融」がマーケットの主役になるからです。
特に為替は注目度が高まるでしょう。
これは「金利」と「財政」の両面からですが、日本の場合、かなり為替をコントロールしてきているため、デフレからの脱却に大きく影響を及ぼしていくことが考えられます。
参考までに先日アップした日経平均株価指数のチャート分析も紹介しておきます。
fp-office-kaientai.hatenablog.com
以上、今回はこの辺で。