就職やキャリア・アップで注目され続けるファイナンシャル・プランナー(FP)資格ってなに?!
こんにちは。ファイナンシャル・プランナー(FP)事務所「FP OFFICE 海援隊」の重定です。
もうそろそろ4月。
新年度入りも間近ですが、学生や社会人のみなさんにとっては、就職やキャリア・アップのために資格を取ろうとする方も多いのではないでしょうか。
私自身、たまに「ファイナンシャル・プランナー(FP)の資格ってどうすれば取れるんですか」と聞かれることがありますが、今回は、そのような方のためにFP資格について簡単に説明したいと思います。
ファイナンシャル・プランナー(FP)の資格には、大きく分けてふたつの種類があります。
「CFP」資格
CFP®資格は、北米、アジア、ヨーロッパ、オセアニアを中心に世界24カ国・地域(2015年2月現在)で導入されている、「世界が認めるプロフェッショナルFPの証」で、FPの頂点とも言えるものです。
原則として一国一組織により資格認定が行われており、日本においては日本FP協会が認定しています。
CFP資格は「国際上級資格」です。
日本FP協会の説明にもあるように、国際的な資格なので日本だけでなく海外においても通用する高いスキルを身に付けたFPにのみ与えられる資格です。
主に独立してFP事務所を経営されている人にCFP資格保有者が多いですが、金融機関(銀行・証券・保険など)や不動産会社など、ファイナンシャル・プラニング業務に関連する企業にお勤めの方の中にも、稀ではありますが、CFP資格保有者としてご活躍されている方もいます。
日本FP協会によると、2015年7月時点のCFP資格保有者の数は、全国でわずか20,348人となっています。
「AFP」資格
AFP資格は、FPとして必要かつ十分な基礎知識を持ち、相談者に対して適切なアドバイスや提案ができるFP技能を習得した者に与えられる資格です。
日本FP協会では資格認定に際して「教育」「試験」「倫理」を重視し、健全で質の高いFP育成に努めるとともに、継続的な能力の維持向上を図っています。
AFP資格は、CFP資格の前の段階の資格です。
より専門性の高いCFP資格を身につけるための、いわばステップ・アップ資格と言えます。
AFP資格保有者は主に金融機関や不動産会社などにお勤めの方に多いですが、実務経験を通して、その後、キャリア・アップを図り、その中からFP事務所として独立を目指す方もいます。
2015年7月時点のAFP資格保有者は154,166人となっています。
CFP・AFPともに日本FP協会が試験を行っていますが、次のような試験科目があります。
「CFP」資格 参考)CFP認定者になるには
①金融資産運用設計 ②不動産運用設計 ③ライフプラニング・リタイアメントプラニング ④リスクと保険 ⑤タックスプラニング ⑥相続・事業承継設計
「AFP」資格 参考)AFP認定者になるには
①FP基礎 ②金融資産運用設計 ③不動産運用設計 ④ライフプラニング・リタイアメントプラニング ⑤リスクと保険 ⑥タックスプラニング ⑦相続・事業承継設計 ⑧提案書作成
CFP資格の取得には、おおよそ3年はかかるかと思いますが、AFP資格を取るには半年もあれば合格できる難易度となっています。
ファイナンシャル・プランナー(FP)資格は、他にも、1級~3級までのFP技能士というものがあります。
こちらは国家資格となっていますが、1級FP技能士がCFP資格にあたり、2級FP技能士がAFP資格に該当します。
ファイナンシャル・プランナー(FP)資格は、生活者を取り巻く金融サービスが高度化し、消費者保護の観点から生まれた資格です。
アメリカでは、法律のことは弁護士、健康のことは医者、そしてお金のことはファイナンシャル・プランナーと、生活者の自己責任をサポートする3大プロフェッショナルとして、すでに当たり前の存在になっています。
今後、日本でもこのようなニーズは広がりを見せ、生活者の良きアドバイザーとしてFPの価値が今まで以上に求められてくるでしょう。
なにかの資格を取りたいと思う人が増えるこの時期、ファイナンシャル・プランナー資格の勉強をしてみるのはいかがでしょうか。