長期金利がマイナス!? 子育て世帯のための「家計防衛」
こんにちは。FP OFFICE 海援隊の重定です。
巷では、「長期金利がマイナスになった」、「チャイナショック」など、家計にとっては“なんのこっちゃ”よくわからないことが続いていますが、今回は、今、報道を通じて言われていることを身近な暮らしに置き換えて簡単にお話していきたいと思います。
とりあえず、「長期金利がマイナスになった」ということを「金利が低くなっている」、「チャイナショック」を「世界経済が急激に悪化してきた」と読み替えてみましょう。
要するに国は、景気が悪くなってくるので、その影響を少なくするために、なるべく早い段階でお金がみんなに行き渡るように仕向けようとしています。
家計にとって良いことはというと、
①マイホームを買うときの住宅ローンの金利が下がる(実際に軒並み各銀行は住宅ローンの金利を引き下げてきました)
②住宅ローンの金利が下がっているので、借換えが以前よりもしやすくなる
のふたつでしょう。
これとは逆に悪いことはというと、
①企業業績が悪化する可能性が高いことから、リーマンショックの頃のように離職者が増える
②老後のためのお金が貯めにくくなる
など、収入や貯蓄面でのマイナスが目立ち始めます。
そこで、「いかに家計を守っていくか」=「家計防衛」というお話になりますが、つまり、「家計の見直し」を現実問題として考えていく必要があります。
効果的な方法としては、以下のような方法が注目されてくるでしょう。
《収入面》
①できるならば、なんらかの副業をしてみる
《支出面》
①保険や住宅ローンなどの長期的な固定支出を抑える
②携帯電話代や水道光熱費など、毎月かかる変動支出を抑える
《資産面》
①老後のための貯蓄や運用計画を見直す
②確定拠出金制度(日本版401k)を利用している人は金融商品の組み替えを行う
③保険での貯蓄比率を高める
《負債面》
①住宅ローンの借換えを行う
間違っても、住宅ローンの繰上げ返済をしようとやっきにならないことをお勧めします。
なぜならば、収入が減少する恐れがあるので、まとまってお金を支出すると、その後、急にお金が必要になった場合に対応しにくくなり、また、物価が下落していくことも考慮すると、相対的にお金の価値が上がっていくので、このような局面ではなるべく長く借りてなかなか返さないようにする方がお得だからです。
このように、日々のニュースの中に暮らしのヒントが隠されています。
こういう力が「家計力」って言われているんですよね。
そうか!と思ったら、ちょっと家計を見つめてみてくださいね。