お店を出したいって思うなら、頼むから、不動産の有効活用の意味を知ってからやろっ。
これ、不思議なんだよなぁ。
土地と建物の関係についての理解。
ざっくりいうと、
・起業するときはこんなこと考えてね
・不動産が生み出す収益性の意味
・起業は自己責任だから自分を鍛えよ
起業するときのポイントと不動産の関係性
お店をオープンしたい。
だから、土地・建物を借り受けたり、購入したりする。
店を持つのに「賃貸」でいくのか、「購入」でいくのかってことなんだけど、起業したいって人によくありがちなのが「不動産の生み出す収益性」って視点が欠けてるケース。
確かに「こんなお店を作って、こんなビジネスがしたい」って夢を描くよね。
「こういうことをしたら素敵でしょ?」、「こんなことしたらお客さんに喜んでもらえるじゃん?」って想いが強くなるのはわかる。
でもさ、商売っていうのは「収益を生み出すという手段を用いて社会に貢献していく行為」なわけだから、収益性を事前に計測することは必要不可欠。
だから、起業するときはこんなことをあらかじめ考えていくことになる。
①志や理念、目的
ここら辺は省くけど、
②戦略(strategy)
・環境モデル
・ビジネスモデル
・収益モデル
③戦術(tactics)
・宣伝や集客方法
・取り扱いメニュー
・販売方法など
④ライフプランとビジネスプラン
・生活上の収支シミュレーション
・商売上の収支シミュレーション
⑤目標設定
で、最後にこれを繰り返す。
⑥進捗状況の確認と見直し
商売の土台になる「土地・建物」を借りるか、買うかは、上の項目のうち②・③・④に深く関わってくる。
つまり、どこで、どのようにして商売を行っていくかを具体的な数値でシミュレーションしたうえで不動産を賃貸すべきか、購入すべきかを決める必要がある。
お店は不動産の有効活用と発想が似てる
具体的には、不動産が生み出す収益性っていうのはこんなことね。
①土地が生み出す利益
②建物(店舗)が生み出す利益
要は、土地と建物を有効活用した場合、そこからどれだけの収益が叩き出せるのかをあらかじめシミュレーションすることが重要ってことで、こう考えると、特に店舗経営っていうのは「不動産の有効活用」や「資産形成」、「資産運用」と根本原理が同じになる。
もうちょっとわかりやすく言うと、借りた・買った不動産(土地・建物)から継続的にどれぐらいの果実(利益)が生み出せそうですっていうシミュレーションだ。
これをしないとさ、ぶっちゃけ土地・建物を借りようか、買おうかなんて判断つかないはずなんだけど、そういうことせずに借りたり、買っちゃったりしちゃうんだよなぁ。
特に個人事業主の場合、家計と事業経営の線引きがあいまいになりがちなので、ライフプラン上の収支シミュレーションを行い、生活コストと老後の貯蓄費用を考慮し、年収がいくら必要なのかを割り出す。
その年収にもとづき、事業上の収支シミュレーションをしていくんだけど、この段階では事業経費が毎年いくらかかるかを測定し、その結果、必要な売上を導き出していく。
この過程で不動産(土地・建物)を借りた場合と買った場合とを考慮するんだけど、つまり、最低でも2本のシミュレーションができあがるって寸法だ。
ちょっと厳しいこと言って悪いけど・・・。
想いはわかる。
情熱もわかる。
起業したいって思うなら是非やればいいと思う。
世の中のためになるし。
かといって、考えすぎるのも良くない。
ほどほどのところで決断することも大切。
でもさ、戦略(strategy)と戦術(tactics)と生活&事業のシミュレーションなしに起業って、そもそも論でいうと、不安や心配事などの問題解決能力が足りないってことになっちゃう。
こういうのってさ、苦労の度合いとか、修羅場の経験値とか、壁を乗り越える力とか、いろんな失敗を通じて身に付いていくことなんだけど、極論すると「胆力」によって導かれる能力なんだよね。
自分のことを棚に上げてなんだけど、一応、自分も起業した人間のひとり。
起業してからこういう能力が身に付いていくこともあるから何とも言えないんだけど、ん~、もう少し自問自答しながら挑戦していってもらえればって思う。
起業しよって頭がほてってきたら、一晩、二晩、頭を寝かそ。
それでも起業するって決めたんなら声かけてくれ。
力になるから。