おそらく、金が転換点を迎えていると思います。ナスダックとNYダウ、今後の動きは?
今回から資産運用のチャート分析は、このようなチャートイメージでやりますね。
ということで、金相場がおそらく転換点を迎えている可能性が高いと見ています。
このシナリオで行く場合、すでに「下降トレンド」に入っていると思われます。
ポイントは「トリプルトップ(三尊)」の形成を確認してから、さらに大きく下げるだろうという点です。
これを前提にナスダックとNYダウを見ていきます。
ナスダックは、コロナショック後の底値からほぼ回復しています。
上値の余地が少ないですが、これ以上上がるとしても、非常に強い「上値抵抗線」が立ちはだかっているため、今後は、これを抜けるかどうかの攻防戦が始まると思います。
仮に上値抵抗線を抜ければ、かなり強めの上昇相場が訪れるでしょう。
逆に抜けなければ、再び、強めの調整が来ると思われます。
ただし、この場合、「一目均衡表」における「雲」に入り、抜けることが前提になります。
一方、NYダウはどうでしょうか。
〇NYダウ
NYダウはナスダックに比べ、コロナショック後の底値からの戻りが遅い状況です。
構成銘柄が違うためこのような傾向がありますが、コロナショック後の底値からの戻りが一段落し、再び上昇を始めたと見ています。
この上昇局面は非常に力強い波動になるため、勢いよく上昇していくかもしれません。
「一目均衡表」における「雲」が徐々に形成されていくだろうと思われますが、しばらくは「雲」から実線が離れるように上昇していくのではないでしょうか。
ただし、「上値抵抗線」が強力なため、これを意識するようになるといったん跳ね返されるでしょう。
この時点で「上値抵抗線」を抜けるか、戻されるかの攻防戦が起こると思われます。
抜ければ、コロナショック後の最終上昇局面入り、戻されれば再び強めの調整が訪れるかもしれません。
この場合、「一目均衡表」における「雲」に突入し、抜けることが考えられるため注意が必要です。
今回は金相場のトレンド転換を軸にナスダックとNYダウについて見てきました。
株式のシナリオとしては「ポジティブシナリオ」になります。
マーケットは実体経済の半年後から1年後を先読みしながら動きます。
コロナ禍の第2波・第3波への意識が薄れ、また、実体経済の現況は気にも留めず動いています。
超大規模金融緩和の恐ろしさは、さしたる根拠なく上昇していくことです。
仮にこれをバブルと呼ぶなら、コロナショック後の株式市場はバブルをやすやすと形作りながら進んでいくと思われるため、常に高値圏では売りを警戒しておく必要があります。
これからは金の下落がマーケットの主人公になりそうです。