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1ドル=112円台からの円高・ドル安基調。ドル・円、今後の行方は?

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 日中にNYダウとNASDAQ、それと日経平均株価指数についてチャート分析をしました(『コロナショック!日経平均株価指数。これからどうなる?』)が、ドル・円相場についても見ておきます。

 上のチャートはドル・円ですが、現時点で1ドル=108.68-69円となっています。

 つい先日、1ドル=112円台をマークしていましたが、新型コロナウィルスの影響で急激に円高・ドル安に流れています。

 1ドル=112円台までの円安・ドル高基調は、「日本が危ない」という思惑からの円売りですが、ほんの数日で逆の動きになりました。

 米国経済も含め、世界経済への影響が甚大になるだろうということから、逆に有事の円買いが入っている模様です。

 テクニカル的には、今後の動きを上のチャート分析のようなイメージで捉えています。

 円高・ドル安基調がどこまで進むかは、株式市場などの動きと各国の金融政策のスタンスによりますが、しばらく円高局面は続くような気がします。

 なぜならば、新興国中央銀行が金融緩和をしているため、日本円が相対的に買われやすくなっているのと、今年はアメリカで大統領選挙が行われるため、トランプ大統領にとってはどちらかというとドル安の方が都合がいいからです。

 日米で金融緩和のスタンスが変化するだろうということも、円高・ドル安を誘発している要因といえるかもしれません。

 当面は、1ドル=105円~100円のレンジが意識されるかもしれませんが、この範囲内でいったん円安・ドル高に戻るでしょう。

 その後の予測は難しいですが、世界経済の状況次第でもう一段の有事の円買いが来るかもしれません。

 そして、1ドル=100円を割り込むと円高・ドル安局面が終息してくるといったところでしょうか。

 ホントにここまで行くかなとも思いますが、チャート分析では、テクニカル的にこのような波形が描けてしまうため、ドル・円については、このような方向感の範囲内で考えていきたいと思います。

 

 ついでに、日経平均株価指数の今日の終値が出たので、こちらもチャートを更新しておきます。

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 説明は、ひとつ前の記事『コロナショック!日経平均株価指数。これからどうなる?』をご参考ください。

 今日の終値は、ブルーのライン上でピタッと止まっているため、やはりここが強い防衛ラインになっていることがわかります。

 ここから反発するか、さらに下振れするかといったところですが、そろそろ、いったん値を戻すのではないでしょうか。

 そして、ある程度まで戻すと、また下がり、ここからが正念場のような気がします。

 さらに下振れるなら上のようなチャート分析になりますが、上振れるなら、次のシナリオで予測しています。

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 どちらかというと、こちらの分析はポジティブな見方です。

 従来通り、メインシナリオは前者で進めていますが、後者の目もあるため、しばらく様子を見ることが必要でしょう。

 

 ということで、今回は、ドル・円相場と日経平均株価指数について、かなり端折りましたが、見てきました。

 世界経済が減速するのはわかりきったことなので、実をいうと、それが重要というわけではありません。

 重要なのは、その中身や程度です。

 第1四半期の世界経済がどの程度落ち込むか。

 この内容次第でマーケットの受け止め方の深さが変わるため、今後も注視していきましょう。

 

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