FP OFFICE 海援隊|1970年以降生まれの「ライフ&マネー塾」

これからの時代、変わりゆく常識を少しだけ早くキャッチし、人生に活かしてみる。

確定拠出年金も、NISAも、外貨建て保険も、これ、全部、資産運用です。相場の方向感が全方位的に固まってきました。

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 ちょっと気になってた原油価格。

 これはWTI原油の月足チャートですが、大まかなトレンドはすでに下降局面内にあって、まだ下げるといったところでしょうか。

 WTI原油は、2018年の半ばぐらいを起点に再び下げに転じていますが、これは、世界経済の減速を原油市場が先取りしているからです。

 景気悪くなるよ~、原油売れなくなるよ~、って理屈ですね。

 今回の下降局面で、ある程度まで下げると急反発するような波形なので、底値が1バレル=何ドルになるかが注目ポイントです。

 家計的にはガソリン価格が今後下がってくるため、プラス要因にはなりますが、前提として、景気が悪くなるシグナルでもあるため注意が必要です。

 

 原油価格の推移を見たうえで、NYダウも見ておきます。

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 NYダウはこんな感じです。

 昨晩の下げについては、メキシコに対する関税がクローズアップされたことが原因ですが、トレンドとしては、こちらも下降局面の中にあると判断できるでしょう。

 NYダウについても、WTI原油同様、いくらぐらいで下げ止まるかが注目されます。

 

 それでは、ドル・円相場はどうでしょうか。

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 現在、1ドル=108円台で推移しているドル・円相場ですが、こちらも方向感としては円高・ドル安基調と言えるでしょう。

 当面は1ドル=105円台の水準を目指す感じですが、そこまでの消化にどれぐらい時間を要するかが注目です。

 

 昨日、急遽ですが、日経平均株価指数のチャートシナリオを更新しました。

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 その理由は、相場の方向性が全方向的に固まってきた可能性が高いからです。

 

 ここ近年、確定拠出年金やNISAなどの制度を活用されている方が増えています。

 その中で、投資信託を選び運用している方も多いと思いますが、資産運用の原則は「分散投資」と「長期投資」です。

 だからといって、放ったらかしにしておいていいというわけではなく、ある程度で構わないので相場の転換を予測し、スウィッチングしていく必要があります。

 このようなことから、資産運用は長期分散投資をしながら、ときおりスウィッチングを行うのが重要です。

 また、外貨建ての保険に入られている方も多く見られますが、これについても理屈は同じです。

 外貨建ての保険は、外貨という資産運用機能をあわせ持った保険であるため、根本的には運用商品と位置づけられています。

 このようなことから、外貨建ての保険に加入する場合、為替についてよく理解し、かつ、資産設計の中でどのように長期分散投資を図っていくかを同時に考えていく必要があります。

 保険だから大丈夫って思ってちゃダメってことですね。

 

 実務的には、資産運用の知識や経験が足りていない人が多いと感じています。

 でも、やってみたいという人なら、勉強のためにやればいいと思いますが、本音を言うとやりたくないとか、興味がないという人は無理して資産運用をする必要はないと思っています。

 確定拠出年金やNISAなどの制度や外貨建ての保険は、あくまでも運用のためのものです。

 やりたくない、興味がないという人にとっては、正直、国の制度や金融業界のサービスに踊らされることになるだけなので、無理してやる必要は本来ないんです。

 確かに世の中の空気やその場の雰囲気もあります。

 でも、自分の人生です。

 よく考えて、資産運用をする、しないを決めていくようにしましょう。

 

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