株価が暴落してるけど、それでも、ほったらかし投資なの?
昨晩、ニューヨーク市場でNYダウが▲617.37ドルと、今年2番目の下げ幅を記録しました。
終値は25,324.99ドル。
上下値幅の差、タイムラグはあるものの、シナリオの方向感は、基本、同じです。
2018年10月で、NYダウはピークを迎え、その後、下降局面に入っているという考え方です。
この下降局面は「修正波」と呼ばれ、修正A波・修正B波・修正C波と3つの波で構成されるため、現段階では、修正波の最終波動である「修正C波」に位置していると考えられます。
今後は、この波がどこで下げ止まるかが注目されますが、再び、米中の貿易摩擦が世界経済に及ぼす影響をマーケットが気にしながらの展開になると思います。
プラス面は、これまでどおり、利上げ停止による金融環境の守りです。
個人的には、マネーが空中戦から地上戦に移行してくると考えています。
つまり、昨年からの資産市場での大きな揺れが、形として実体経済に表れる1年になるんじゃないかなと思っています。
さて、日経平均株価指数はというと、こんな感じです。
シナリオは、これまでと同じです。
2018年10月がアベノミクス相場のピークで、以降、こちらも下降局面に入っているという考え方です。
下降局面での波形取りもNYダウと同じで、A・B・Cの修正3波で構成され、現在の波は「修正C波」、つまり、最後の修正波と考えられます。
当面、この波がどこで下げ止まるかが注目ですが、チャート上では17,678.88円が可能性の高い下値のラインとして挙げられます。
でも、日銀がETFなどを買っているため、下値を抑えようという圧力がかかります。
これがあるので、しばらくはNYダウの下落スピード次第なのかなと思っています。
今、ちょうど、この記事を書いているときに東京市場がオープンしましたが、日経平均株価指数は300円超下げています。
日本株は、いつも思いますが、アメリカと比べ上げきれない弱さがあります。
この弱さはストレートに国内経済の弱さとリンクしますが、金融緩和以降、日本は余ったマネーの振り分け先になっているだけなので、マネーが引く場合は早いですよね。
だから、マーケットの変動に動じないぐらいの強い内需を作る必要がありますが、実需の空洞化が進行しているため、この傾向は今後も続くと思います。
特に昨年から、確定拠出年金などで投資信託を活用されている方には、運用状況の定期的なチェックと、必要な場合の見直しをFP相談の範囲内でさせていただいていますが、情報を得るスピードに1年ぐらいのズレがあるため、なかなか実感がともなわないと思います。
よく「ほったらかし投資」なんて言葉を耳にしますが、今なら、ニュースでも、記事でも、たくさん、株価暴落の報道を目にするため、この愚かさを実感できると思います。
資産運用は、元来、難しく、知識や情報を身に着けながら、自分の目的に合わせて行うものです。
簡単にが一番危険なため、こういう機会が今後もたくさん起こるため、都度都度でもいいので、ゆっくりと学びながら確定拠出年金などの運用をしていくようにしてくださいね。