FP OFFICE 海援隊|1970年以降生まれの「ライフ&マネー塾」

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NYダウ急落! 日経平均株価指数大幅安! 2019年の相場の展開は?

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 年末の忙しい中、マーケットが急激に動いています。

 昨晩のNYダウですが、終値で前日比▲653.17ドルの21,792.20ドルをつけ、いよいよ下降局面が深まってきた感じがします。

 ということで、取り急ぎ、今後のシナリオの確認をしておきたいと思います。

 

〇NYダウ

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 ポイントは、今年の10/3につけた終値26,828.39ドルで「上昇の第Ⅲ波」が終了し、現在は「上昇の第Ⅳ波」、つまり、第Ⅲ波の修正が起こっているということです。

 この波は「修正波」であるため、しばらく「調整局面」が続くと考えられます。

 特に、今回の波は、リーマンショック後の底値からの長期上昇波動に対する大規模な調整の可能性が高いため、直近では、その深さが注目されるでしょう。

 

 ファンダメンタルズ的には、あいかわらず「アメリカの利上げ」が前提としてある中で、「貿易摩擦が世界経済に与える影響」と、最近話題になっている「政府機関の一部機能停止」の3つが大きな下げを演出している形です。

 個人的には、米中の貿易戦争から米中の金融戦争に局面が移ってきているような気がしています。

 ドルペッグ制をめぐる米中の攻防戦が2019年の最注目テーマになるかもしれません。

 こう考えると、来年のマーケットは新たなステージに入っていく可能性があるため、調整は長引くかもしれませんね。

 

 さて、次に、こちらも取り急ぎですが、日経平均株価指数についても、一応、見ておきます。

日経平均株価指数

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 日経平均株価指数は、昨晩のNYダウの下落を受けて、前日比▲1,010.45円の19,155.74円で終えました。

 久々の大幅安でしたが、その前からちょこちょと下げてはいたので、一気に動いたという感じです。

 今年の10/2につけた終値24,270.62円が結局、アベノミクス相場の終わりになりましたね。

 このブログでは、今年の1/23につけた24,124.15を仮の終わりとしていましたが、10/2の終値でそれを更新したため、24,270.62円が頂点である可能性を模索していました。

 しかし、それ以降の下げで、チャート上にある緑色のラインを2本も抜けたため、これで確定だろうとするシナリオが、日経平均株価指数のこのシナリオです。

 かいつまんで話すと、24,270.62円以降、「調整局面」入りをし、現在は、その真っただ中にあり、2008年以来のアベノミクス相場の大規模修正がここしばらく続くことになるだろうと考えています。

 上のチャートは、ひとつのイメージですが、さらに下に触れるか、横に長く展開するかといったところでしょう。

 とにもかくにも、2019年は、NYダウ同様、調整局面がどの程度続くかが注目されることになるでしょう。

 日経平均株価指数については、アメリカの利上げや貿易摩擦はもちろんですが、やはり何よりも、来年の10月に予定されている消費税の増税による景気への影響が懸念されるところです。

 政府は100兆円を超える予算をつけるようですが、消費税の引き上げにともなう消費の冷え込みをどこまでカバーできるのか。

 ん~、タイミングが悪いよねといったところですが、国内経済については、ここがポイントになろうかと思います。

 

 今年の「1970年以降生まれのライフ&マネー塾」は、今日の記事で終わりとさせていただきます。

 1年間、ご購読いただきまして、誠にありがとうございました。

 来年も、続けますので、また、ときおり、気になるときにでも目を通していただけましたら幸いです。

 それでは、良いお年を!

 

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