資産運用するなら、お金じゃない他のことに目を配って。
10/2、日経平均株価指数が終値で24,270.62円をつけました。
これにより「1/23の終値24,124.15円をもってアベノミクス相場は終了した」というこれまでのシナリオを延長し、「上昇波動はもう少し継続するが、いずれにせよ、終了は近いため警戒すべし」とします。
このシナリオで行く場合、エリオット波動理論による波形取りは次のような可能性を考えています。
〇アベノミクス相場は衝撃波である「上昇の第Ⅴ波」
〇そのうち、現在の波は「上昇の第(1)波」の中にある「上昇の第5波」が進行している。
〇「上昇の第5波」は「上昇の斜行三角形」を描く。
〇上値の目標値として、①25,505.19円、②26,762.18円、③28,765.07円と順次切り上がっていく。
〇ただし、バブル崩壊後の次の戻り目標値が26,744.47円となっているため、前述の26,762.18円と絡め、26,700円近辺が比較的可能性の高い上値目標値になる。
〇そして、現在の波が終わると、調整局面に入り、「上昇の第(2)波」が起こる。
〇「上昇の第(2)波」は修正波で、「a・b・c波」の3波構成になる。
砕いて言うと、要するに
〇もう少し上昇相場は続いて、
〇26,700円近辺が目標ラインとしては可能性が高い。
〇その後は、急激な調整が入りやすくなる。
といったところです。
さて、今のはチャート上での話ですが、ファンダメンタル面では次のポイントを意識しておく必要があります。
①アメリカの利上げ⇒金融緩和から引き締めへ
②米中貿易摩擦⇒中国包囲網(一帯一路絡み)
③原油価格⇒アラブ情勢(特にイラン)
④中国経済⇒景気減速懸念
そして、直近ではやはりこれではないでしょうか。
次の時代に向けたイデオロギーや国際情勢の潮流を見極めるうえでかなり重要です。
国内では、かぼちゃの馬車とスルガ銀行をめぐる一連の問題が引き起こしたこれですよね。
銀行の借入れ審査の厳格化⇒不動産価格の下落
これは、国内の金融問題としてはものすごく大きな問題に発展していて、銀行、特に地銀が抱えるだろう不良債権が、今後、クローズアップされてくるため、以前から進められていた再編の動きが加速し、おそらく金融業界に激震が走ることになると思われます。
また同時に、都内だけでなく、主要都市で盛んに行われてきた不動産投資が急速に萎んでくるため、特にマンション価格が下落する可能性は高いでしょう。
こうやって見ていくと、今年、来年当たりは、かなり不安定な相場観になりそうですが、これらに加え消費税を上げるかどうかという問題もあり、オリンピック特需も一段落してくるため、日本の経済、どうなんだろと思っている今日この頃です。
つまるところ、実体経済と資産市場のギャップも、マネーの流れに起因するため、ここら辺のことをごにょごにょ考えていくと面白いかもしれません。
それにしても、ここ数年、企業をめぐる妙な問題が多発してますよね。
記憶に新しいところだと、ほけんの窓口による不当な保険販売とか、コインチェックの事件とか、先ほど述べた不動産投資をめぐるデータ改竄とか、まだまだいろいろとありますが、共通していることは、新しく急激に伸びてきた分野で事件となっています。
法律や社会制度が変化のスピードに追い付いていないのかもしれませんが、根底には日本人の価値観が拝金主義的になっている傾向があると感じていて、倫理観としてはかなり危うい時代に入っているのではないでしょうか。
FP事務所をやっている身として何ですが、お金に価値を置く生き方をしてしまうと、結局、歪な人生を歩むことになりやすいため、注意するようにしましょうね。