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NYダウ、史上最高値更新。株価を押し上げる、行き場のないマネー。

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 ニューヨークダウ工業株平均株価指数が、再び史上最高値を更新しました。

 これを受け、チャートのシナリオも若干修正しておきます。

 昨日のNYダウの終値は26,656.98ドル。

 今年の1/26につけた終値が26,616.71ドル。

 その差、わずか40ドルでしたが、これをもって、上昇の第Ⅲ波を微修正します。

 簡単に波形取りについてまとめます。

〇現在の波は、上昇の第Ⅲ波。

〇そして、上昇の第Ⅲ波のうち、上昇の第5波の位置にあり、

〇この上昇の第5波のうち、さらに細かい上昇の第⑤波にある。

〇そして、この波は斜行三角形を描き、

〇斜行三角形のうち、E波が進行している。

 ややっこしいですよね。

 これはエリオット波動理論における波の取り方なので、人によっては違いますが、なんのこっちゃと思う人も多いと思うので、言葉はスルーしてください。

 

 もう少し、チャートを拡大してみます。

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 これは、リーマンショック後、下げ止まったときからのチャートです。

 ポイントは、今後、上昇の第⑤波が上振れるか、下振れるかです。

 つまり、これからも上がるのか、それとも下がるのかということですが、ちょうど昨日の終値が上値抵抗線で抑えられたので、チャート的には売られやすい雰囲気にはなっています。

 チャートだけで考えると、ここから調整なく上げ続けるというのは、株価に割高感もともなっているため、なかなか難しいかもしれません。

 むしろ、いったん調整が入り、しばらくは下げると考えるのが妥当でしょう。

 

 逆に、上げる場合、3/23日につけた終値23,533.20ドルから昨日の終値26,656.98ドルの差額の倍の価格ぐらいになってもおかしくありません。

 つまり、これ以降上げるなら、もう3,000ドルは上がると考えることもできます。

 

 さて、ここ最近の株価の変動要因としては、ベースになっているのがアメリカの金融政策、目下、目立つのが貿易摩擦といったところでしょうか。

 貿易摩擦をめぐっては、値動きの荒い展開も見受けられましたが、実体経済に影響が及ぶまでに時間がかかるため、言うほど材料にはなりません。

 やはり、アメリカの金融政策の先行きがどうなるか、ここを見ながら株価が動いているようです。

 すでにアメリカは、金融緩和の出口戦略に道筋をつけ、徐々に金融緩和の解除に向かっていて、長期金利が正常に上昇し、また物価も低水準ですが少しずつ上昇しています。

 これをマーケットは、安定してアメリカ経済は良好であると捉えているため、米国株の買いにつながっています。

 ただ、思うんですよね、どう考えても、異常な株式市場ではあるので、単純にアメリカ市場にマネーがより多く向かっているだけだと。

 マネーの行き場がないというか、新興国市場は逆に調子悪いし、日経平均株価指数が戻していることを考えると、実体は、リスクテイクといいながらも、中国が良くないため、日米という経済大国にマネーが戻っているだけの話のように思えます。

 やはり、軸になるのはアメリカの金利です。

 利上げについては予定通り進めながらも、状況にあわせてコントロールしている節があるので、プレイヤーたちは、まだ行ける!と株式市場にマネーを投入し続けていると見ています。

 この「まだ行ける!」がいつクラッシュするか、今後の展開は、ここが注目ポイントになるでしょう。

 

 ちなみに、日経平均株価指数も急騰してきています。

 NYダウが最高値を更新したことから、日経平均株価指数もこれに追随する展開になると予想されます。

 これまで、日経平均株価指数のチャートでは、アベノミクス相場が終わったというシナリオを描いていましたが、NYダウの史上最高値更新を受けて、波形取りを微修正することになります。

 これについては、また後日、微修正分のシナリオをアップしますので、そちらをご参照ください。

 おそらく日経平均株価指数ベースで高値更新となると、その後は急激な調整が入るような気がします。

 どうでしょうね。

 

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