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日経平均株価指数、夏以降の警戒ポイントは?

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 確定拠出年金制度のもと、日経平均株価指数をベンチマークにした投資信託で運用されている方。

 日本の株式市場が現在、どこに位置しているか確認しておきましょう。

 

 今回は、久々にチャート分析です。

 FP OFFICE 海援隊では、アベノミクス相場は、日経平均株価指数が終値ベースで24,124.15円をつけた2018年1月23日を終了時点と仮定しています。

 以前のブログ記事でも紹介しましたが、1月23日以降の波形は「下降局面」、しかも、中期的な「調整局面」の中にあると考えています。

 

 一番の要因は「アメリカの利上げ観測」ですが、これを軸にマーケットは動いています。

 最近では、アメリカとの貿易摩擦が大きくクローズアップされていますが、完全失業率を達成しているアメリカ経済の好調が、利上げを通じて終息していくというネガティブな受け止め方が主になっている現れといえるでしょう。

 

 さて、テクニカルな点を見ていきます。

日経平均株価指数 チャート

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 投資理論は「エリオット波動理論」を採用しています。

 日経平均株価指数の現在の立ち位置は次のとおりです。

①超長期波動は、「上昇の第Ⅴ波」

②長期波動は、上昇の第1波終了後の「上昇の第2波」

 これは「修正波」を意味します。

③中期波動は、「修正B波」の継続か、「修正C波」に入ったところ。

 いずれにせよ、今の日経平均株価指数は、中期的な調整局面にあるため、もうしばらく下降トレンドは続くと考えています。

 ここで、長期的な「下値の目処」を確認しておきます。

17,603.73円近辺から

15,589.57円近辺を挟んで

13,575.40円近辺

が最も警戒すべきレンジです。

 このような見立てを日経平均株価指数のシナリオⅠとしていますが、第4次産業革命が成り、将来、日本が世界経済を牽引していく可能性があるなら、こんなふうになるのかなと考えています。

 

 確定拠出年金制度を活用し、投資信託で運用されている方は、そろそろスウィッチングの準備はしておいた方がいいかもしれません。

 2018年はリーマンショックから数えて10年という節目の年です。

 周期的な面では、今年2月の急落が印象的でしたが、今後も相場の急落が起こる可能性が高いため、そのためのリスクヘッジは考えておいてしかるべきかもしれません。

 

 マーケットはすでに、来年、2019年の世界経済を予想しながら動いています。

 今年の下降トレンドは、2019年の世界経済を予見するものなので注意が必要です。

 

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