FP OFFICE 海援隊|1970年以降生まれの「ライフ&マネー塾」

これからの時代、変わりゆく常識を少しだけ早くキャッチし、人生に活かしてみる。

日経新聞。新入社員ですが、新聞の読み方がわかりません。どうすればいいですか。

f:id:fp-office-kaientai:20180225101422j:plain

 今回は、日本経済新聞の読み方です。

 家計力を高めるには「情報」をいかに入手するかがキーになりますが、おおよそ家計力が高い方は、ある程度、情報の入手に時間を割いているような気がします。

〇今回の記事の目的

 新聞を読んでマネーリテラシーを高める。

〇関連するファイナンシャル・プラニングのジャンル

〔金銭教育〕

◦マネーリテラシー

〇記事の概要

Ⅰ.紙の新聞とネットの新聞の違い

Ⅱ.日経新聞を読む目的

Ⅲ.他の情報サイト

Ⅳ.情報は得るよりも活用に意味がある

 

Ⅰ.紙の新聞とネットの新聞の違い

 紙の新聞って、そういえば、いつの間にか読まなくなってますよね。

 家に新聞紙が見当たらない。

 かさばるし、手は黒くなるし、お金もかかります。

 私たち1970年以降生まれにとって、紙の新聞は以前と比べ縁遠いものになっているようです。

 でも、その代わり、ネットで新聞を読むようになり、結局、紙からパソコンやスマホに媒体が変わったというだけなのかもしれません。

 私も紙の新聞は読んでいなくて、ネットで新聞を読んでいる人間のひとりです。

 正直、最初はどうしようか悩みました。

 紙で新聞を読む利点は「情報のワンストップ化」です。

 大きな紙面でページごとにいくつかの見出しがあり、ぱらぱらとめくりながら全体的な概要を一度につかむことができます。

 そして、気になる記事については熟読し、理解を深めることもできます

 これは「言葉の定着」「内容の深堀り」に適しています。

〇紙の新聞のメリット

◦情報のワンストップ化

◦言葉の定着と内容の深掘り

 

 でも、情報量の点でいうと、紙の新聞よりもネットから情報を得る方がたくさんの記事に触れることができます

〇ネットの新聞のメリット

◦情報量が多い

 あとは目にした記事で気になった内容を深掘りしていけばいいだけの話なので、紙とネット、どちらが自分に合っているかといえば、ネットという結論に至りました。

 そういうわけで、毎日、PCの画面上で新聞を読むようにしています。

 

 ただ、ネットで新聞を読む場合、難点なのが「情報が流れやすい」ことです。

 要は、情報が頭の中で消えやすいというか、頭の中に定着しにくいんですね。

 だから、共通の話題について、複数の記事を読み、言葉の意味や文章の理解を深めます。

 こうすることで、紙とネット両方の利点を活かした読み方ができるようになりました。

 

Ⅱ.日経新聞を読む目的

 経済系の新聞でいうと「日本経済新聞」が有名です。

 必ずしも日経新聞がすべて良いというわけではありません。

 日経新聞の場合、グローバルな資本主義経済が素晴らしいというバイアスがかかっている傾向があるため、世の中の動きが正確に伝わっているかというとそうでもありません

 

 なので、日経新聞を読む際は、このような目的で目を通していきます。

①世界の潮流を知る

②国の方向性を確認する

③最新の傾向を知る

 そういうわけで、このような順番で記事を網羅していきます。

①国際・アジア

②経済・政治

③マーケット

④ビジネス

 世界の流れや変化をまず知って、日本の経済や政治の動きを確認します。

 こうすると「大局」をつかみやすくなります。

 次に、マーケットやビジネスなど「個別・具体的」な情報を追っていきます。

 

Ⅱ.他の経済情報サイト

 この過程で深掘りしたい内容についてはネットサーフィンをし、いくつかのサイトから記事を読み込んで理解を深めていきます。

 日経新聞のバイアスを調整するのはこのタイミングです。

 参考までに、このような情報サイトを活用しています。

◎NewsPics

newspicks.com

◎MONEY VOICE

www.mag2.com

◎BUSINESS INSIDER JAPAN

www.businessinsider.jp

ITmedia

www.itmedia.co.jp

◎ロイター

jp.reuters.com

Bloomberg

www.bloomberg.co.jp

 どの情報サイトがいいかは、人それぞれ、目的によって異なると思います。

 これらのサイトは、比較的、情報を手繰りやすいという理由から挙げてみました。

 

Ⅳ.情報は得るよりも活用に意味がある

 さて、そうは言っても、情報が伝えられても、頭の中に定着しなければ意味がありません

 ここがポイントですが、記憶に残し、理解するためにはスマホの画面ではなく、PCの画面で読むことをお勧めします。

 なぜならば、スマホの場合、画面が小さいため、情報の網羅性が弱まるからです。

 また、ネットサーフィンがしづらいため、深掘りし理解度を高めるのが難しくなります。

 情報力のある人はおそらく、必然的にPCで情報を手繰っていると思います。

 ここにリテラシーの顕著な違いありますが、情報は得られても、頭の中に残らないようではあまり意味がありません。

 ポイントは「網羅性」と「深掘り」です。

 これができて始めて「情報の定着」が可能になります。

 

 ここから先がインテリジェンスです。

 情報を「知った」⇒「理解した」では、単なるモノシリです。

 博学は、それはそれで意味はありますが、活用できてこその情報です。

 複数の異なる情報を組み合わせ、新たな情報を生み出す力

 これがインテリジェンスですが、新聞を読むのはインテリジェンスを身につけるためです。

 経済の話でいうと、たとえば、①「アメリカが金融政策を変更した」、②「日銀の黒田総裁がこのような発言をした」、③「金利はどうなるか」、④「日本経済はどうなるか」、⑤「家計はどうなるか」などのように、いくつかの異なる情報をつなぎ合わせて自分なりの考えを組み立てていきます。

 情報は「知る」⇒「理解する」⇒「組み立てる」の順でその価値が高まっていきます

 家計力も同じで、情報を得て、理解し、自分の家計にどのような影響があるかを考え、活用していくことで、その精度が高まります。

 

 年度が替わり、これから新入社員として社会で活躍される方も多いと思います。

 先輩や上司から新聞ぐらい読みなさいと言われるかもしれません。

 でも、大事なのは新聞を読めばいいということではなく、リテラシーを高めることです。

 情報を得るよりも、情報を活用できる方が価値は高いので、そんなことに気を付けながら、新聞、読んでみてくださいね。

 

 

FP OFFICE 海援隊 Webサイト

fpofficekaientai.wixsite.com