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外貨建て保険のトラブルは、為替についての会話不足が問題。

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 外貨建て保険をめぐるトラブルが増えてるそうです。

 昨年の動きを見て予想はしてましたが、数年前にあった変額年金保険とだいたい同じ内容です。

 


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ざっくりいうと、

①外貨建て保険のトラブルが増えている

②今の為替の状況は?

③最後に

 

外貨建て保険のトラブルが増える理由

 気になる方は、この記事をご参考ください。

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 さて、FP事務所としては、外貨建て保険そのものは優れている保険と考えています。

 ただ、問題は、販売サイドがリスクの本質や内容を根本的に理解せずに売ってしまっている可能性があることです。

 単純にいうと、外貨建て保険というのは、保険に外貨預金がくっついたようなもので、保険料も、保険金も、解約返戻金も、為替の変動に影響を受ける仕組みになっています。

 そのかわり、外国に投資されているため、日本よりも金利が高く、また、為替が円安になるとより多くの利益が出るため、契約者にとってはお金が貯まりやすいということで銀行などの金融機関がこぞって勧めている金融商品です。

 だから、保険というよりも資産運用や資産形成のための金融商品という位置づけで理解する必要があります。

 たとえば、外貨建ての保険を勧められたら、逆にこんなことを聞きたくなります。

 将来、為替は円安になるの?それとも円高

 販売サイドは法律上答えてはいけないようになっているため、断言できませんといった回答を示します。

 自己責任だから自分で考えてねという意味ですが、こういう会話をある程度こなすことを避けるため、先ほどのような記事にあるトラブルに発展してしまうんですよね。

 本質的には世間話程度に、世界情勢や日本経済、金融政策など、資産運用に絡む会話をすればいいだけなんですけど、販売サイドがそこまでの会話をする能力を持ち合わせていないため、そんなトラブルが増えてしまうんだろうと思います。

 必ずしも銀行の窓口のお姉ちゃんが全員そうだというわけではありませんが、自分の経験上、あまり会話にならなかったことを含めると、そんなところなんだろうなという印象です。

 

今の為替相場ってどうなってるの?

 外貨建て保険は為替について自分なりに考えられればOKです。

 円安になるのはどういうケースなのか。

 逆に円高になるのは?といったことを自分で考えさえすれば、結果がどうであれ、やりたい人はやればいいし、やりたくない人はやらなければいいというだけの話です。

 勧められてというのが一番問題ですよね。

 ということで、ドル・円レートについて、今回は少し触れておきます。

◎ドル・円相場チャート

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 ドル・円相場は、チャートを見る限り、現在、拮抗しています。

 上に行くと円安、下に行くと円高ですが、どちらに行くか迷っている局面ですね。

 そろそろどちらかに大きく振れる波形ですが、大局的なポイントを見てみましょう。

〇円安になる場合

 アメリカの利上げ

円高になる場合

 日本の金融緩和解除に向けた動き

 大きく分けると、このふたつがポイントです。

 ちょうど今は金利相場になってますね。

 基本的な流れはアメリカが利上げをすると、ドルが買われて円が売られる。

 しかし、日銀の行っている金融緩和政策を変更するかもしれないというニュースが流れると円高に振れやすくなっているといった感じです。

 今の円高傾向はこれが原因です。

 もう少し深く掘り下げると、トランプ大統領法人税減税はドル高要因となるため円安圧力が増します。

 一方、法人税減税によってアメリカの財政が悪化するとマーケットが判断する場合、ドルが売られることになります。

 また、この流れに最近の原油高も加わっているため、アメリカ経済が好調だから原油が上がっているというならドル高、逆に原油高でアメリカ経済が悪くなると判断するならドル安。

 こんなふうにいろんな見方が入り乱れて、今のようなドル・円相場の拮抗状態が形作られているんですね。

 さぁ、これから為替はどうなるのか。

 日銀の基本スタンスは金融緩和政策の継続にあるため、人手不足による賃金上昇が常態化し、賃金の自然増で消費が活性化するまでは、日本の場合、利上げは難しい状況にあります。

 このような理由から、円安・ドル高を予測する声の方が多くなっています。

 

最後に

 リスクについて考えるということは、このようなことを頭の中でめぐらすことでもあります。

 販売サイドにこれが不足すると、必然的に契約者側もよくわからないですよね。

 コンプライアンス上の問題もありますが、外貨建て保険をめぐる問題は、本質的には販売サイドのリテラシーとモラルにあるように思います。

 

 

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