ご相談事例)40代ご夫婦、ふるさとへの住替え
今回の面談からご相談者様にアンケートを書いてもらおって頼んでみたら、逆になんか申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
なんかこっちが良くしてもらったって感じで、本当に嬉しかった。
10年前、起業して最初に手にした年金セミナーの参加料500円のあの重み。
そして今回、初めて書いてもらったアンケートの重み。
内容は違うけど、ちょっと涙出そうになった。
本当にありがとうございました。
宝物にさせていただきます。
さて、どんなご相談内容だったのかっていうと、
〇40代ご夫婦
〇夫:会社員、妻:専業主婦、子ども:1人
のご家庭で、将来、退職したらふるさとに住替えたいというご要望。
もともと家計の見直し相談だったんだけど、無料の初回面談でヒアリングさせていただいたところ、ほけんの窓口でいっぱい保険を勧められ加入してしまった。
その後、マイホームを昨年買われたときに、住宅展示場でソニー生命のライフプランナー(FPではない)を紹介され、その人に半ば無理やり保険を見直されたそうで、結果、保険料が高くなってしまった。
で、友達のママさんにこの話をしたら、「日本FP協会っていうのがあるから、そこでFP事務所を紹介してくれるよ」って言われたそうで、弊事務所へのご相談って流れになった。
FP OFFICE 海援隊にお問合せをしてくださるご相談者様の約9割が日本FP協会経由の方。
NPO法人日本FP協会では、ファイナンシャル・プランナーの国際上級資格である「CFP®」保有者しか紹介しないシステムになってる。
だから、こっちとしてもプレッシャーは半端ない。
そんなこんなで、確かに家計簿を見せてもらったら、支出ばかりに目が行ってて、お金が貯まる仕組みがよくわからないって感じだった。
たとえば、今月は何にいくら使ったとか、何を買ったとか、そういうのが気になっちゃってて、結局、お金を使っちゃったで終わってしまう一般的な家計簿のつけ方になってた。
だから「先取り家計簿」を作って、家計簿のつけ方をお伝えするところから始めたんだけど、その後、ライフプランを作って将来のキャッシュフロー(お金の流れ)を見える化したうえで、目標を実現していくことになった。
弊事務所でいうと、コースは「総合コンサルティングコース」だ。
キャッシュフロー・シミュレーションの結果、
収入面)
①お子さんが大学入学後に、奥様も働く。
②ご主人様は60歳で定年退職せず、65歳まで再就職する。
支出面)
①通信費
②生命保険
③損害保険
④その他、隠れ支出
の見直し
資産面)
①効率的にお金を貯める工夫をする
負債面)
負債はないため問題なし
って結論に至った。
ライフプランのシミュレーションでは、ご相談者様によって車の買換えやリフォーム・リノベーション、介護、旅行、冠婚葬祭、相続・贈与、そして葬儀や墓石までも費用としてプロットしていく。
こうしたうえで、ふるさとへの住替えが実現できるかどうかを検討することになった。
メインは、①自宅売却後にふるさとにある実家をリノベーションし住替えるプランと、②自宅をリノベーションした後、賃貸し、ふるさとの実家をリノベーションして住替えるプランのふたつだ。
資産額の推移を見ると、完全リタイア後までに貯まっていく純利益(収入-支出)の上積みが多くなるため、資産の取り崩しが平均寿命ぐらいまでは起こらないってことがわかった。
つまり、純資産の目減りが不動産の評価額分しか発生しないため、まるまる資産が残る。
さらに退職金もあり、また家計の見直しで余ってくるお金も含めると、純資産の目減りを気にせず、純利益の変化だけ気にしておけばふるさとへの住替えが実現できるだろうってことが見えてきた。
もちろん、ふるさとに引っ越した後の老後の生活も成り立つ。
こういう見通しを立てたうえで、前述した家計の見直しと貯蓄の工夫を行っていく。
そんなこんなで、ようやく面談が一段落し、あとは年1回、無料で行う定期面談の中でご家族のご様子をうかがいながら、質問とかあれば対応していくって感じになった。
今回のポイントは、年間、約40万円ほど貯蓄の上乗せができるようになったこと。
1年で約40万円だから、10年で約400万円、20年で約800万円って計算になる。
もちろん多少の誤差はあるにしても、このまま暮らしてたら貯まらなかっただろう資金を捻出できるところまで持って行けた。
結構、対応に時間はかかったけど、最後にご相談者様アンケートを行い、それを渡されてホッと一息つけた。
FP事務所としての仕事はこれからも続ける。
10年目にしてようやく打ち立てることができた、FP OFFICE 海援隊の7つのポリシーをしっかりと守りながら。
本当にありがとうございましたっ。