FP OFFICE 海援隊|1970年以降生まれと語るお金の話

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ちょっとだけ確定拠出年金と日米株価、ロシアの話

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 先日、某保険会社の方から確定拠出年金(日本版401k)について質問されました。

 なんでも、保険のお客さんから会社で確定拠出年金制度を利用するように言われ、どのように考えたらいいのかよくわからないということで、ラインナップされている投資信託についてどのようにアドバイスすればいいのか教えてほしいということでした。 

 結論、自分がよくわからないことは人には教えられない。

 だから、アドバイスしない方がいい。

 本当はこう言いたかったんですが、この言葉をグッと呑み込んで「インデックスファンド」と「アクティブファンド」と「バランス型のファンド」の違いを軽くお伝えしておきました。

 

 これは確定拠出年金でありがちな話ですが、「資産をどのように配分したらいいのかわからない」、このような方は多くいます。

 わからないのは無理もない話で、そもそもが投資教育を受けていないため、ポートフォリオ(資産配分の考え方)の知識がありません。

 保険会社の方は、このお客さんにこう伝えたそうです。

 ラインナップされている投信のうち、インデックス型の「国内債券型ファンド」と、同じくインデックス型の「海外債券型ファンド」はいかがですかと。

 

 景気と投資信託の違いはこう考えます。

①これから景気が良くなる

株式型投資信託

②これから景気が悪くなる

債券型投資信託

 国内と海外の違いはこう考えます。

①これから円安になる

海外株式型投資信託

②これから円高になる

国内債券型投資信託

 これが正解なんですが、この人が勧めた「国内債券型ファンド」と「海外債券型ファンド」では、お客さんに次のようなことを伝えてしまったのと同じになります。

「国内債券型ファンド」

⇒これから景気は悪くなる

「海外債券型ファンド」

⇒これから景気は悪くなり、かつ、円安になる

 前者については、景気動向の判断は人それぞれ考え方が違うのでまだいいにしても、後者は、景気が悪くなる状態で円安になるというヘンテコリンな解釈のもとお客さんに勧めていることになり、日本の貿易政策と為替政策についてまったく理解していないと言えます。

 確かに、日本の景気が悪くなって円安になるというのは起こりえますが、このような状況になるのは、日本経済が本格的に衰退する、もしくは破綻するような局面なので、アドバイスとしては不適切でしょう。

 お客さん、かわいそうです。

 

 さて、ここ数日の世界経済、結構、荒れてますね。

 このチャートは、NYダウ日経平均株価指数を重ね合わせたものです。

 NYダウが黒のライン、日経平均株価が青のラインです。

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 このチャートをひと目見て、株価がどうなるのか判断するのは難しいかもしれません。

 個人的にはもうそろそろ調整局面(下落局面)が終わり、再び上昇局面に戻ると考えています。

 

 巷のニュースでは、シリアでの化学兵器の使用から始まり、アメリカが行ったシリアのアサド政権への空爆、それに伴い発生したテロ、北朝鮮のミサイル発射、そしてアメリカのアフガン空爆と、地政学的リスクが大きくクローズアップされています。

 その間に米中首脳会談があり、G7があり、国際情勢は揺れに揺れています。

 表向き見えるのは、アメリカと中東、北朝鮮ですが、その裏に隠されている影の勢力はロシアです。

 先日開催されたG7にはロシアがいません。

 いつからかは忘れましたが、G8が解消され、今はG7の7カ国で世界経済の討議がされています。

 リーマンショックでロシア経済は大打撃を受けました。

 世界経済の回復にともない、ロシアの主要産業である天然ガスなどの資源価格は少し持ち直しましたが、慢性的な原油価格の低迷で思ったほどロシア経済は回復しているとは言えない状況が続いています。

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 ロシアと言えば「南下政策」が有名です。

 西にヨーロッパ、南に中東、東に極東アジア、近代以来、この国はこの3つの地域に対しシーソーゲームをしているかのごとくギッタンバッコン、出たり入ったりの外交を繰り返してきました。

 今起こっていることはその最たる例で、ヨーロッパとの経済的な関係が上手くいかないため、ウクライナの南から中東を狙い、その目をそらすべく日本と経済開発の約束を取り付け、北朝鮮を後ろから操り、政権が代わり世界の警察を退こうとしているアメリカの真意を見極めるべく、トランプ政権の出方をうかがっています。

 本当のところはどうかわかりませんが、近代以降の世界史を振り返ると、なんとなくこんな妄想が膨らみます。

 

 私たちは、老後の生活資金を準備するために、前述の「確定拠出年金」を利用しながら、このような時代の今を生きています。

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 確定拠出年金制度を利用している方にとっては、日常が生活かもしれませんが、確定拠出年金制度は資産形成のための制度です。

 つまり、私たちの日常は知ると知らざるとにかかわらず世界とつながっており、特に金融・経済の面においてはすでにボーダレスが当たり前の時代となっています。

 保険会社の人、金融機関なんだからさ、もうちょっと深く勉強しようよ。

 お客さんの人生を預かっていることをしっかりと認識して。

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