本格的な禁煙・分煙時代の到来!? 会社やお店にはありがたい 「受動喫煙防止対策助成金」とは。
たばこのない五輪。
ここ近年開催されているオリンピックでは、国際オリンピック委員会の意向で受動喫煙の防止が謳われています。
2020年の東京オリンピックに向け、このような流れが強化されていく見通しですが、会社やお店にとっては、従業員とお客さんの健康をタバコの煙からどのように守るのか、今後、ますます議論されてくるでしょう。
そこで今回は、会社やお店が受動喫煙防止法にもとづき禁煙や分煙等の対策を行う場合の助成金についてご紹介します。
「受動喫煙防止対策助成金」(厚生労働省)
平成27年6月1日から、職場の受動喫煙防止対策が「事業者の努力義務」となりました。
これを受けて、事業者は、“なるべく”ではなく、“できるだけ”受動喫煙を防ぐための手立てを講じてくださいという流れになっています。
しかし、急にそんなことを言われても、事業者にとっては費用の負担が高くつきます。
そこで、受動喫煙の防止に向けた対策を打った事業者に対し、200万円を限度として、かかった費用の2分の1を助成しますという制度が創設されました。
詳細は、「受動喫煙防止対策助成金」のpdfをご覧いただければと思いますが、助成の対象となる措置として、
①一定基準を満たす禁煙室の設置・改修
②一定の基準を満たす屋外喫煙所の設置・改修
③一定の基準を満たす換気装置の設置など
が対象となっています。
会社やお店の禁煙・分煙策は、タバコの煙からお客さんを遠ざけるというイメージがありますが、お客さんだけでなく、そこで働く従業員の健康を守ることも目的になっています。
ここ近年、会社として従業員の労働環境や処遇、健康、生活などをしっかりと守っていきましょうという補助金・助成金が増えていますが、この助成金もこのような流れを受けてのことと言えます。