1970年以降生まれの、僕らのカーライフ。
こんにちは。ファイナンシャル・プランナー(FP)事務所「FP OFFICE 海援隊」の重定です。
車を買って、家族でドライブ。
私たちの親が子育てをしていた1970年代から80年代は、ファミリーカーが象徴するように、車は家族のものでした。
1980年代後半、まさにバブル真っただ中のころ、若者の間では、車は、助手席に彼女を乗せてデートするいわばステータスのような存在でした。
その後、バブルが崩壊し、1970年以降生まれの僕らが親になるにつれ、車の必要性はそれまでとは違うカタチを見せています。
もちろん車は、子育て世帯にとっては家族のものであり、シングル世帯にとってはレジャーのツールであることに変わりはありません。
にもかかわらず、今、車離れが起こっています。
その理由のひとつにコストの問題があると言われています。
「車はお金がかかる」
購入するにもお金がいるし、維持するのにもお金が必要になってきます。
1970年以降生まれの僕らが共通して体験してきたことは、右肩下がりの日本経済です。
稼ぎは減るは、将来のお金は貯まらないはで、大きな買い物をする場合、昔と比べるとつい慎重になりがちです。
必要なものとそうでないものとを分け、買い物に優先順位を付ける傾向が強まっています。
よく「金銭教育」において、お金の使い方の話をする際に、「ニーズ(needs)」と「ウォンツ(wants)」という言葉を用います。
ニーズとは“必要なもの”、ウォンツとは“欲しいもの”と訳されます。
昔は、どちらかというとお金を使っても稼げるという時代だったので「ウォンツ」の買い物、つまり欲しいものを買うという傾向が強くありました。
しかし今は、どちらかというと「ニーズ」の買い物、つまり必要なものを買うという、より選択性の高い買い物をする傾向が強くなってきています。
この傾向は、1970年以降生まれの中でも特に20代~30代前半に強く、趣味やレジャーが多様化してきた時代の流れとちょうど重なっています。
もちろん、人口減少の問題も車離れの要因ではありますが、ニーズの多様化がそれに拍車をかけているという事実は特筆すべきことでしょう。
「ニーズ(needs)」=「必要なもの」なら買う。
「ウォンツ(wants)」=「欲しいもの」なら我慢できる、だから買うのを控えられる。
基本的にはこのような消費性向があるようですが、簡単に言うと、車にはあまりお金をかけたくないというのが消費者の本音なのかもしれません。
それでは現実問題として、車と上手に付き合っていくにはどうすればよいのでしょうか。
「車の購入や保有について、どのようなポイントがあるのか」をまとめてみました。
〔自動車にかかるコスト〕
①購入時
自動車購入費、自動車取得税、消費税、車庫証明費用、リサイクル料金など
②保有時
車検代、自動車税、ガソリン代、修理費用、自動車保険料、駐車場代など
③購入時、車検時共通
〔自動車購入時・保有時・買換え時のポイント〕
①新車を買うのか、中古車を買うのか
②どれぐらいの排気量の車を買うのか
③通常のガソリン車か、低燃費車か
④どのような自動車保険を選ぶのか
⑤どこで車検を受けるのか
⑥事故後の車の修理はどこでするのか
⑦買い換えるのか、乗りつぶすのか
1970年以降生まれの僕らは、昔と比べると、家計面で工夫しなければ老後のお金が貯めづらい時代を生きていくことになります。
しかし、その分、家族の幸せや生き方を自らに問い、より幸福度の高い人生を選ぼうと前向きに生きていこうとする人が増えるでしょう。
カーライフについても同様のことが言えます。
車が「ニーズ=必要なもの」なのかどうかを見極める際には、このようなことも併せ、購入・保有のポイントを知ったうえで、検討するようにしてみてください。